ホゥリー・ヴァランタイン Howly Vallantine

アルフレッドたちの暮らす山村にやって来た冒険者。用心棒として村民らに雇われる。女神信仰と自然礼讃を教義とする古代民族『マコシカ』の一員で、神人(カミンチュ)の神通力を借りて奇跡を起こす秘術『プロキシ』の使い手。経験豊富な冒険者として本来なら誰からも頼りにされる存在のハズだが、物欲や食欲に忠実過ぎる上に口を開けば皮肉しか吐かず、すぐにチームの輪を乱す為にむしろ誰からも疎ましがられている。ホゥリー本人も自分が期待されていないことを知っているのだが、改善しようとも思わず、日々をダラダラと怠慢に生きている。

所有トラウム:クムランテキスト(プロキシの発動体の一種)
クラス:ロジックリード・ウィザード

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ライターコメント(天河真嗣):
アメリカのシット・コム「スピン・シティ」でリチャード・カインドの演じる報道官のキャラクターが本当に面白くて、こう言うキャラを作りたいと考えたのが初期衝動。無能過ぎて誰にも期待されていない。けれど独特の愛嬌で愛されるデクノボウと言う設定は、そのままでも充分に面白いのだけど、まるっきり同じ設定を使うのは単なるパクりだし、下手な模倣にもしたくなかったので、思い切って設定のキモをひっくり返し、「有能だけど性格が破綻していて、だからこそ誰にも期待も信頼もされていない」と言うある種、ヨゴレ役のようなキャラクターを捻り出しました。そこからチーム内を引っ掻き回すトリックスターの側面が見えてきて、今では登場する度に誰からも煙たがられると言う素敵に煩わしいキャラになっています。登場する度、出オチ的に笑いを取るところは、同じくシット・コム「宇宙船レッドドワーフ号」でクレイグ・チャールズが演じた三等技術士、デイブ・リスターのカラーが入っているかも知れません。





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イラスト:ムツ