■因縁ある4人

①リサイクル業者店長(自称)
ネイサン・ファーブル
誰の目にもゴミにしか見えない物体を“有価物”として売り出すリサイクル業者の社長(※個人経営者)。
悪徳処理業者との問題に揺れるグリーニャへ訪れたことからアルフレッドたちと知り合い、
旅立ちの発端となった事件の顛末を見届けることになる。
厳しい立場となったアルフレッドたちを放っておけなくなったのか、
彼らの旅へ同道するようになるが、ときおり意味深な発言を漏らしており、
腹に一物持っている様子を窺わせるのだが………。


②真実を追い求める熱血記者
トリーシャ・ハウルノート
エンディニオン中を自転車で駆け回る、バイタリティ旺盛なフリージャーナリスト。真実を解き明かすことが信条。
思い込んだら一直線且つ自分の信じる報道についてはかなりの頑固であり、これが原因で周囲に波風を立たせることもしばしば。
フィーナにも不用意な発言を浴びせかけてしまい、一時期険悪な仲となったが、現在では無二の親友としてお互い認め合っている。
ネイサンとは恋人同士の関係なのだが、“有価物”が関わるとエキセントリックになる彼には内心辟易してもいる。


③『輪廻』を説く謎の無頼漢
イーライ・ストロス・ボルタ
悪名高い新興の冒険者チーム『メアズ・レイグ』のひとり。
依頼の達成率は優れているものの、暴力的なやり方や手段を選ばぬスタンスから同業者にアウトロー呼ばわりされることも。
実際、リーヴル・ノワールにてアルフレッドたちと出会った際にも彼らを強引に排除し、廃墟探索の成果を独占しようとした。
しかし、実力は折り紙付きであり、危険を承知でメアズ・レイグに仕事を依頼す人間が後を絶たないのも事実である。
全身を金属化させる変身系のトラウム『ディプロミスタス』を自在に操るイーライは、
アルフレッドたちが束になっても敵わないほどの圧倒的な戦闘能力を有している。
愛用の懐中時計は、奇しくもアルフレッドの親友・クラップの作である。
不思議な夢を視、また事あるごとに輪廻と意味深な呟きを口走るが………。


④内に秘めたる決意と覚悟が、最愛の夫を支える。
レオナ・メイフラワー・ボルタ
新興の冒険者チーム『メアズ・レイグ』のひとりで、イーライのパートナー。
さながらアウトローとの悪評が立つイーライとチームを組み、
また彼のパートナーとなっていることが信じられないくらい穏やかで心にゆとりを持った女性だが、
冒険者としては一流であり、降伏勧告を受け入れずに敵性勢力と認めた相手へ容赦なく攻撃を仕掛けるシビアな一面も。
夫でもあるイーライの背負った宿命を理解し、目的達成への道を支えるのだが、
ふたりの意思は必ずしも一致しているわけではなく、ときに大胆な行動に出て彼を驚かせる。