■フェイチーム

①この男の存在が、“軍師・アルフレッド”を誕生させた。
フェイ・ブランドール・カスケイド
アルフレッドたちと故郷を同じくする先輩冒険者。アルフレッドにとっては良き兄貴分でもあった。
数年前、アウトローの一団に襲撃されて家族を失い、事件の前後に起こったある出来事をきっかけにグリーニャを離れ、
現在は冒険者家業をしている。
身の丈ほどはあろうかと言う大型剣・ツヴァイハンダーを自由自在に操る天才剣士で、
彼のことを“剣匠”と賞賛する人間も多い。
冒険者としての功績も素晴らしく、最強のクリッター種と畏怖されるドラゴンを撃破して“竜殺し”の名声をも勝ち取っている。
アウトローの取り締まりやバウンティハント、クリッターの討伐などを専門に請け負っていることもあり、
世の人は彼をハーヴェストと並び立つ正義の人と認めている。
非の打ち所がない好漢ではあるものの、故郷グリーニャとその人々に対しては拭い取ることの出来ない嫌悪感を内心抱いており、
そのことが英雄たらんと努めているフェイを徐々に蝕んでいく。
軍師としての評価を高めるアルフレッドへ兄弟分の情とは別に屈折した思いを持つようになり………。


②言動はトラブルメーカーそのものだが、彼こそがこのチームを繋げている。
ケロイド・ジュース
フェイ、ソニエとチームを組む腕利きの冒険者。フェイの親友兼ライバルを自負しており、
ソニエを巡って火花を散らしている…とは本人の弁だが、既にフェイとソニエは恋人同士であり、
実際にはケロイド・ジュースの横恋慕と言う恰好である。
常にフードを深く被っている為、表情を確認することは困難だが、ご陽気な言動からもわかる通り、中身は至って明朗快活。
ときにソニエに煙たがられながらも人生を謳歌している。
人並み以上に長い腕を利用したプロレス技が最大の武器で、彼に掴まれると逃れることは不可能に近い。
なお、ケロイド・ジュースとは本名ではなく、自らが名付けたニックネームのようなもの。
プログレッシブ・ダイナソーことサム・デーヴィスへ密かに親近感を抱いている様子。
フェイやソニエからはケロちゃんと呼ばれている。


③世界を救うことの意味を問い続ける。
ソニエ・ルナゲイト
フェイ、ケロイド・ジュースとチームを組む冒険者。フェイとは恋人同士、ケロイド・ジュースとは幼馴染みと言う間柄で、
もともとこのチームはフェイとケロイド・ジュースのコンビであったのだが、
死滅に向かいつつあるエンディニオンの惑星環境再生を目的としてふたりに随行、
三人のチームとして強引に再編成させた。
本来ならばジョゼフの覇業を妹のマユと共に受け継ぐ筈であったルナゲイト家の令嬢なのだが、
幼い頃から祖父のやり方に疑問を抱いており、とうとう出奔してレイチェルへ弟子入りした。
現在ではジョゼフとも和解しているものの、一時は勘当状態となっていた。
目的意識が明確な為か、理想の高いフェイや、遊んでばかりいるケロイド・ジュースと比べて
地に足をついた考え方をしており、同世代の冒険者の中でも特にしっかり者の印象。
フェイが道を誤ったときには恋人と言えども容赦なく突き放し、反省を促すなど自立心が強く、
ある意味ではチームにとってエンジンとも言うべき存在。