■テムグ・テングリ群狼領

アルフレッドの潜在能力を見抜いた馬軍の覇者
エルンスト・ドルジ・パラッシュ
エンディニオンの武力統一を押し進める馬軍の一族、テムグ・テングリ群狼領の総帥。
テムグ・テングリ群狼領の先代、バルトロメーウス没後に発生した、腹違いの弟との御家騒動を勝ち抜き、馬軍の覇権を掌握した。
広大な草原地帯で鍛えた騎馬を駆って戦場を自由自在に駆け巡る姿は、エンディニオン最強なる呼称に相応しい。
“断獣刀”の異名を持つ巨大な剣、アルヴァナ・ドゥルヴァンを棒切れでも振るうように使いこなすなど
身体能力も常人を遥かに凌いでいるが、彼の真価は、表層的な戦闘力ではなくその絶対的なカリスマ性にある。
優秀な人材はテムグ・テングリの一族に限らず公平に登用すると言う政治手腕は、
バルトロメーウスの時代から続く路線継承であるが、エルンスト当人が備えたカリスマ性と合わさることにより、
自ら進んで傘下に入ろうと魅了される町村も多いと言う。
軍師として仕えるようアルフレッドに誘いかけたことからもわかる通り、その人の持つ潜在能力を逸早く見抜き、
最大限に引き出すことにも長けている。
滅多に口を開かないほど寡黙な人物だが、自身の認める相手には年齢の高低を問わず敬意をもって接し、
ときには熱弁を振るうことも。
誰かの話を聞きながら武具の手入れや趣味の銀細工を始めてしまう悪癖があり、意外と堪え性がない。



エルンストの得物こと、“断獣刀”アルジャナ・ドゥルヴァン