激極画伯のセンス・オブ・ワンダー

〜答え合わせ編〜



<トロイメライ>の世界に新たな可能性を示した激極画伯。
今回は画伯自ら作品に対する熱い思いを書き綴ってくれました。
これでアナタもセンス・オブ・ワンダーの魅力から抜け出せなくなる!








1・アルフレッド

のっけから酷いキャラになってしまいました。
両手で中指を突き立てる(いわゆるファッキュー)、無意味なガニ股、主人公らしく将来(という名の別次元)を見つめる目と、
作中で表現されているアルフレッドのイメージにピッタリの絵ですね。そうですね? ね!?
服装そのものはまだかろうじて公式絵と合致していなくもないですが、ベルトのバックルにある「わ」の一文字が燦然と輝きやがっています。
彼のスタッフ内での別名「悪(ワル)フレッド」の「わ」です。
こいつを描いた時点で激極の腹はよじれっぱなしですが、まだ地獄は続きます。





2・フィーナ

正面から描けないので横からのアングルに逃げました。
「横からも描けてねえじゃん」という御指摘はもっともですが、この際そんな細かい事はどうでもよくなってきますよね。
いわゆるアホ毛とトラウムのリボルバーガン(なぜだか左手で持っている)があるおかげでどうにかこうにかフィーナだと判別できる珠玉の一品です。
ちなみに天河くんからは「ムー○ン」だというツッコミが入りました。
しかしこんなのがムーミ〇だったらスナフキンが絶望のあまり〇ーミン谷を焼け野原にするんじゃないでしょうか。
つーか、ム〇ミンに髪の毛は無いから。






3・シェイン

「あと何人こんな解説をしなけりゃならんのだ」とすでに心が折れていますが続けます。
トレードマークの半ズボンと梯子、見事に特徴を捉えていますよね。
そういうことにしておくのがキチです、いえ吉です。
どうして薄ら笑いを浮かべているのかは分かりませんが、子供らしい無邪気さを表現したものと強引に解釈します。
自分で描いたものなのに解釈っていうのもよく分かりません。
それにしてもどんな精神状態で描いたらこんなのになるんでしょうか。全く謎です。






4・マリス

ここまでで既に地獄絵図ですが、ここからさらに酷くなります。
黒い服、巨乳、釘バット、マリスの三大要素です(大ウソ)。
意味も無く前髪で目が隠れていますが、それがかえって彼女のミステリアスな雰囲気を醸し出しているような、そうでもないような。
半開きな口も薄気味悪さを助長してくれます。
どうしてハイヒールを履いているのかは分かりません。
そもそもどうして私が絵を描くハメになったのかも分かりません。






5・フツノミタマ

顔面に走った大きな傷跡と包帯で吊った左腕。
どこからどう見てもフツノミタマですね… ってまたこのパターンで押し切るつもりかこいつは。
フツノミタマですと言いつつも、浴衣みたいな服と妙に晴れやかな顔、なぜだかシェインの梯子に手をかけているポーズ。
これではどう見ても一風呂浴びた後のリラックスしたオッサンにしか見えません。
余談ですが、彼の服の模様はフツノミタマの「フ」です。
一文字だけ「ツ」がありますが、激極のきったねえ字では判別できないんじゃないでしょうか。





6・撫子

おばさんパーマとトレーナーに縫い付けられた花のアップリケが巧みに調和し、やけくそ気味なミサイルが存在感をアピールしたコメントに困る一品。
激極としてはこの中で一番描きやすい(はず)キャラクターではありますが、しかしこの男の手にかかると御覧の有様であります。
こんなのと似ている人物などいやしないはずなのですが、後に衝撃の展開が待ち受けていようとは。
この時には誰も予想できなかったのです。




7・ルディア

さて、今回一番の問題キャラが登場してきてしまいました。
真一文字に結んだ口と焦点の定まっていない目が、萌えキャラというものから十万億土の隔たりを作ってしまいます。
頭の下にある仏像ヘッドは彼女のボディパーツではなく、一人乗りのメガブッダレーザー専用バトルタンクです。
そんなものは本編に出てきませんが、細かい事は気にしたら負けです。
まあ、こんな絵にした激極が一番負けていますけど。





8・ホゥリー

似て非なるもの、です。
他もそうですが(そうなのか?)こいつは顕著です。
分厚い唇や出っ張った腹が描写されていますが、コレジャナイ感で一杯です。
服装や持っている杖も間違いではないのですが、正しくもありません。
なんていうか、某オリエンタルカレーのキャラクターに似ています。
狙ってやったわけじゃないのにこうなりました。仕方ないですよね。






9・ジョゼフ

長かった苦行も終わりが近づいてきました。
本当だったらトップ絵みたいに全員を横一列に並べたかったのですが、紙面の都合でこいつが前に出てきてしまいました。
しかも無意味なセクシーポーズ、つぶらな瞳が気持ち悪さを強調します。
なんつーか、こういうジイさん競馬場にいそうですよね。つーか見たことあります。
大物なんですが、激極絵になるとモブキャラ臭さがマジパネェっす。





10・ムルグ

思い出したように描かれています。事実、ジョゼフを描いて数分経ってから思い出しました。
やっぱり気持ち悪いです。マスコットキャラなのに。










1・ニコラス

主人公たちだけではなく、こいつらまで描くことになろうとは。
昨今の言葉で「誰得」です。
動きが欲しいのでこんなポーズになりました。どうしてこうなったのかは分かりませんが。
頭上を指差し、上を(虚空と言ってはならない)見つめる、向上心に満ちたニコラスくんにピッタリのポーズです。
トンガリがむやみにパーソナリティをアピールしやがってくれています。
カンパニーのみなさんはツナギ着用なんで服装は正確です。正確ですってば。
それにしてもだらしなく開いた口がバカっぽさ満点です。





2・ダイナソー

リーゼント、彼を表現する上でこれ以上分かりやすいものは無いでしょう。
いや、激極絵では表現できていないんですけどね。
下がった眉毛と力強さを感じさせない目に不平が漏れていそうな口、極めつけは土下座というコンボで彼のヘタレさを如実に表しています。
ヘタレヘタレというだけなのも可哀想な話でありますが、しかし彼をこう描くしかできないのが激極クオリティ。





3・トキハ

「どこがだよ?」と四方八方からつっこまれそうですが、断じてトキハです。
少なくとも首から下は自信を持って言えます。首から上は知ったこっちゃありません。
「トキハ=真面目キャラ=七・三分け」というどうしようもない連想ゲームの哀れな犠牲者です。
真面目キャラなのでポーズも直立不動です。
決して彼らしいポーズがどんなのか思いつかなかったわけじゃありません。
なんつーか、国民学校の児童みたいです。




4・アイル

今までもそうだったのですが、またしてもファンの方からブッ飛ばされそうな絵になりました。
どの辺りがアイルなのかさっぱり分からないでしょうが、激極がアイルだと言えばアイルなのです。
肩をすくめて呆れ顔なのは、同僚の出来が(作画的な意味で)酷過ぎるので鼻で笑うしかないという感じです。
彼女の性格設定からは大きく違っていますね。
いや、デザイン的な設定からも大きく外れているんですが。
それはまあ、皆そうなのですから今さら気にする事でもないでしょう。





5・ボス

サングラスを外すとつぶらな瞳がキラリと輝く、という設定なのでそういう感じで描こうと一瞬思いました。
ですがそんなの描いたら(描けませんけど)より一層気持ち悪くなりそうなのでオーソドックスなボス像にしました。
スキンヘッドとヒゲをたくわえた姿がシブさをアピールしてくれます。そのはずです。
船を履いている(乗ってねえな、これ)のはボスお気に入りのコミック「競艇野郎」からきています。
どうして船底を突き破ってしまったんでしょう?
どうでもいいっすか? どうでもいいっすね。





6・ディアナ

もはや言葉は無力ですが、それでも語らねばなりません。
サイキョーです。最強でも最凶でも最狂でも好きな字をあててください。
撫子の姉です。ウソです。
どうしてこうなったのか、本当に説明がつきません。
MANAが原チャリという一点以外、何もかもが間違っています。
チリチリパーマと虎柄のトレーナー。どう見ても買い物に行く大阪のオバハンです。
笑うしかないというレベルすら超越してしまったような。
これ以上のコメントは差し控えさせていただきます。
































総 括


描く前からこんな結果になるとは予測していましたが、しかし思った以上にとんでもない出来になってしまいました。
誰一人としてまともなキャラがいません。
はたしてこの絵を見てトロイメライだと分かってくれる人がどれくらいいるのでしょうか?
本人ですらヤバいです。特にディアナとかディアナとかディアナとか。
これをトップ絵と差し替えるだけでどれくらいの読者を失えるのか。
想像しただけで笑いがこみ上げてきます。未来永劫、そんな日は来ませんが。
思い入れのあるキャラを汚されたスタッフさんに殺されやしないかと恐れおののき、そんな事にならぬよう今は祈るばかりです。
この場を借りて謝罪申し上げます。


これで終わりならいいんですが、どうせ次はヒューやセフィ、ローガンなんかを描くハメになるんだろうなあ。
そう思うと今から恐怖です。



〜おわり〜







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