アルフレッドVSギルガメシュ、初めての合戦
空 城 計(くうじょうけい)
■概要 海運の要衝である佐志の確保は、ギルガメシュにとって急務であった。 ルナゲイト奪還、Bのエンディニオンへの宣戦布告の成功によって 勢いに乗ったギルガメシュの兵士たちは、満を持して佐志へと襲来する。 しかし、稀代の軍師たるアルフレッドは、この動きを完全に読み切っていた。 Bのエンディニオンの制海権を守る為、 また親友をむごたらしく殺したギルガメシュへ復讐する為、 アルフレッドは伝説的な戦術のひとつ、「空城計」を試みる。 「空城計」とは、敵を自分たちの陣地へと誘いこみ、 油断したところを徹底的に叩くと言う陽動作戦である。 テムグ・テングリ群狼領最大の内紛、「群狼夜戦」に続く佐志の大一番が 今まさに始まろうとしていた。 ■再び合戦の舞台となった佐志 ギルガメシュの夜襲を警戒し、埠頭には夜通し見張りが立てられている。 作戦会議にも使われた町会所の入り口。門に設置された伝統的な提灯が眩しい。 ギルガメシュの襲来に備えて築かれたバリケードの一例。 敵の侵攻を妨げる為、本来なら廃棄されるべき残骸までリサイクルされた。 (※リサイクルの指導はネイサンが担当した) ■ギルガメシュ、佐志に起つ! 佐志の征圧を目論んだギルガメシュは武装漁船が停泊する埠頭近くを避け、 水兵たちのボートで浜辺に乗り付ける。 沿岸部の防壁やバリケードを乗り越え、仮面の兵団は住宅地へと突入していった。 ■住宅地への侵入 激しい迎撃を予想していたギルガメシュであったが、港町はもぬけの殻。 人気と言うものが全く感じられなくなっていた。 拍子抜けしたギルガメシュは悠々と歩みを進めていく。 村民たちが怖気づいて逃げ去ったと兵士たちは見なしていたものの、 これこそアルフレッドの仕掛けた罠である。 佐志は海運の要衝とまで呼ばれる港町でありながら峻険な山を背にしている。 アルフレッドの指示のもと、住民たちは天然の要塞とも言うべき山中へと その身を潜めていたのだ。 何も知らないギルガメシュの兵士たちは、やがて住宅地を抜けて郊外の山麓へ。 探索を迅速に遂行する為、ギルガメシュは兵力を分散。 広域へと散開させてしまい、各部隊の規模はどんどん小さくなっていく。 ■佐志軍、反撃開始! 物陰に隠れながら反撃の機会を窺っていたアルフレッドたち佐志の軍は、 敵部隊が散り散りになった瞬間、ついに山を下って反撃に転じた! 山麓と住宅地とを繋ぐ街道や野原を中心に合戦が繰り広げられる。 不意を突かれて恐慌状態に陥ったギルガメシュ軍は、 慌てて各部隊を密集させようと試みるものの、時間的余裕がない上、 佐志軍によって完全に包囲されてしまい、個別に撃破されるしかなかった。 ■ありえぬはずの大敗! 山中、街道にて合戦が繰り広げられる中、アルフレッドは別働隊を率いて浜辺へと 向かっていた。やがて追われてくるだろう敵兵を待ち伏せする為だ。 果たして、アルフレッドの予測は的中した。 思わぬ伏兵によって蹴散らされ、浜辺に引き返してきたギルガメシュ軍だったが、 上陸に用いたボートは一隻残らず沈没させられていた。アルフレッドが先手を打ったのだ。 退路を失い、四方を塞がれたギルガメシュ軍は、 絶望的状況の中で佐志軍と最後の攻防を演じることになる。 アルフレッドが「空城計」を仕掛けた時点で、この合戦の勝敗は決していた。 混乱を来たして逃げ惑い、戦意を喪失したギルガメシュ軍は、 復讐鬼と化したアルフレッドの手によって無慈悲な攻撃を加えられ、 その殆どが佐志の浜辺にて命を落とした。 埠頭から船を奪い、命からがら逃げ遂せた兵士も確認されたものの、 それはほんの一握りに過ぎない。 浜辺の戦いに居合わせながらも命を長らえた一部の兵士は、 あえなく佐志の捕虜となった。 ■戦いの果てに… このとき、ニコラスたちアルバトロス・カンパニーも佐志に滞在していたのだが、 Bのエンディニオンの人間の保護を掲げるギルガメシュに心を寄せつつあった為、 アルフレッドの呼びかけにも応じず、戦闘には参加していなかった。 それどころか、アルバトロス・カンパニーは軟禁されていた捕虜を救出し、 彼らを伴って佐志より逃亡してしまう。 様々な事情が絡んでいるにせよ、復讐鬼・アルフレッドにとっては許し難い行動。 逃げていくアルバトロス・カンパニーに向かって宣戦布告し、 ここに至って両者は宿命の対決を余儀なくされた。 <戻る> |