ゼラール軍団結成の辞、みたいな
製作総指揮:天河真嗣

と言うわけで、アルフレッド最大のライバルであるゼラールのパーティが登場しました。
メンバー(ゼラールの軍師もまだ出ていませんし)は今後も増えていく予定ですので、
一先ずスタメンが出揃ったと言うべきかも知れませんね。
アルフレッドやフツノミタマが束になっても敵わない軍団最強の男、トルーポを始め、
プロキシを使いこなすラドクリフ、テムグ・テングリ群狼領の名士、ピナフォアなど
いずれも主人公チームに劣らぬ個性の持ち主です。

実を言うと、初稿の段階では、ラドクリフとピナフォアはゼラールへの依存以外に個性が乏しく、
トルーポに至っては存在すらしていませんでした(大暴露)。
ゼラール軍団が本当の意味で動き始めたのは、
ラドクリフとシェインのコンビをストーリー上へ盛り込むようになってから。
ゼラールが不在でもキャラが立つようになったラドクリフを基点にして、
軍団全体を見渡せるようになりました。
トルーポの追加は、まさにその好例ですね。
これからゼラール軍団は破竹の快進撃を続けていくのですが、
いくらゼラールがいるとは言え、ラドクリフとピナフォアだけではその勢いを表現しづらい。
問答無用の力の象徴が必要だと思い至り、
何にも屈しない最強の男、トルーポが誕生することになりました。
彼は軍団の持つ力のシンボルと言うことだけでなく、
アカデミー時代のエピソードの語り部になっていくと思います。
思えば、初稿の時点ではアカデミーの取り巻きがいなかった。
取り巻き連中がゼラールについていかないわけがないな、と(笑)。
トルーポの登場で軍団が一気に引き締まった気がします。
ピナフォアも「テムグ・テングリ群狼領の名家の出身」と言う一面が
より強く表に出てきますね。
血で繋がった氏族と、軍団の同胞との間で揺れ動く葛藤と言うものも深く掘り下げていきたいところ。

現在はゼラールの一極ではなくゼラール軍団の内部でもアンサンブルが生まれています。
名実ともに主人公チームのライバルとして成長してくれました。
アルバトロス・カンパニーとはまた違う角度から切磋琢磨し合う、
もうひとつのライバルチームに乞うご期待!


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