クローズアップ・ゲストスター Vol.1




Who!?






クール・ベアー
     Cool Bear



女(メス)。
ワイルド・ベアーを心から嫌っているが、ある事情から一緒に暮らしている。
性格は基本的には優しいが、ある限度を超えたとき冷酷になる。
ワイルド・ベアー
Wild Bear



男(オス)。
少々肥満を気にしているがそれよりもハゲが気になっている。 
性格は、少々変わり者でおちゃめな所があり、度々相方に怒られている。




――「セピアな熊ども」とは?

第8回「忌むべき禁術」から〈トロイメライ〉にゲスト出演している二匹の熊、
クール・ベアーとワイルド・ベアー。
彼らは、もともと「四ノ腹小店」と言うサイト内で掲載されていた
ハートフル連続人形劇「セピアな熊ども」の登場キャラクターでした。
(※現在は「シフトアナーキズムの穴場」にてバックナンバーを掲載しています)
サイトの運営者にして熊どもの人形劇の作り手は、
〈トロイメライ〉にもスタッフとして参加している半券!
愛くるしい人形たちが織り成すブラックコメディは、見る人の心をガッチリと掴み、
今なお密かな伝説として語り継がれています。



原作での名前は、クール・ベアー=マサコ、ワイルド・ベアー=スバル。
ときに辛辣な毒舌で、ときに肉体言語でお茶の間に笑いを振り撒いた
マサコとスバルがついに帰って来ました!
「セピアな熊ども」が持つ独特の世界観を踏襲しつつ、
〈トロイメライ〉へ絶妙に溶け込んだマサコとスバル。
コンピューターのナビゲーターに扮し(※パソコン内の架空のキャラクターと言う設定)、
今回の物語でも読者の皆さんを抱腹絶倒の渦の中へと誘います。



過去掲載時の一部を抜粋

  


「セピアな熊ども」最大の魅力と言えば、なんと言ってもブラックジョークの数々!
海外コメディに負けず劣らず過激な笑いを半券は次々と生み出し、
多くの人の度肝を抜きました。
〈トロイメライ〉にゲスト出演するときにも、そのスタンスは少しも変わっていません。
体を張ってパワフルな笑いを作り出していく姿は、まさしく喜劇人(喜劇熊?)の鑑!
いつ何時もスラップスティックの王道を行くマサコとスバルに今後も要注目です。



原作者・半券が語る、
知られざる誕生秘話。
             「聖痕伝説」


天河氏はご存知だと思いますが、
ワイルド・ベアーとクール・ベアーには、それぞれ名前があります。

スバルとマサコ。

その由来も、天河氏はご存知の人物からです。
なので、恐らく天河氏も知らない、モデルとなった人物のお話しを。

今から遡ること10年前、彼女は不老不死の為、とある研究所にいました。
過去ありとあらゆる宗教、権力者、国家、団体が追い求め、今も尚たどり着けない答。
死という、神が打ち込んだ楔が、今日も生有るものを恐怖と絶望に繋ぎ止めるのです。

妃芽乃 朱華(ひがの あやか)17歳

彼女は、スティグマータ(聖痕)の発現者です。
キリストが人々の罪と罰を一身に背負い、神の元へと返った時、
その両手両足は十字架に打たれ、頭には荊をまかれ、そして脇を槍によって刺されていました。
その傷跡が、自然と浮かび上がり、血を流し、そして何事もなかったように戻る。
そのことに人生を狂わされた女性でした。

彼女が3歳になると、知らない大人達に連れられて、
知らない言葉を話す、知らない子供達がいる部屋に連れられました。

気味の悪い彼女は、両親によってバチカンに売られてしまったのです。

キリスト教 特にカトリックでは、女神の存在を否定しています。
故にスティグマータを持つ女性は、単に信仰心の強い人とされています。
しかし、無垢な魂を持ち、処女である者は他の少数派から
女神の存在を肯定するものとして扱われ兼ねないのです。
その為、保護と言う名の監禁をし、よき年に成れば、異端者と性交渉をもたせ、
その神聖を貶めるのです。

彼女が15歳になったとき、日本から一人の男が来ました。
男は、不老の技術と交換に、彼等が研究してきた魂の全てを知ろうとしていました。
そんななかで彼は、神や天使の魂の器と成り得る者として、彼女を紹介されます。
異国の地で出会った同郷の人間、世界一小さな国の中ですら、
自由を許されない捕らわれの少女、彼は彼女に心を奪われていきます。
そして彼女も、自分の知らない故郷から来た彼に興味を抱いていました。

彼は問います、『共に日本に行かないか。このままここで命を削られる毎日でいいのか。』
彼女は答えます、『私は、在りもせず、無きもしないのです。
無意味な希望や誘惑はやめて下さい。』
彼は決意します、『僕が君に、意味を、価値を、在るべき理由を教えてやる。
一緒に行こう、僕らの世界に。』
彼は、バチカンを欺き、カトリックを敵に回し、彼女を故郷へと連れ帰りました。

そして始まるのです。
監禁され世の中を知らない女性と、世界最大の宗教組織を敵に回した男の、
他人でもなく、同僚でもなく、友でもなく、家族でもなく、恋人でもない、、、
そんな不思議な関係。この世界で、二匹だけの特別な物語。

Sepiaな熊共 ~second Igunisshon~


なんて、デタラメですけどね。
そんな裏が有れば、あの二匹も、少しは素敵かな?なんて、思ったりしました。



誕生秘話のほか、特別に〈トロイメライ〉でも人形劇版「セピアな熊ども」第1話を掲載!
これさえ見れば、クール・ベアーとワイルド・ベアーの全てがわかります!

~セピアな熊ども傑作選~

話:紹介篇



スバル「おはようマサコ」
マサコ「気分を害するから話しかけないで」
スバル「今朝良い物拾ったんだ」
マサコ「ふ~ん、何」



スバル「これさ」
マサコ「・・・・」



マサコ「何よこれ、何に使うの」



スバル「ふふ、スバル閃いちゃいました」



スバル「ジャ~ン」
マサコ「何、コレ」
スバル「えっ、何って」
マサコ「もしかしてこれって」



スバル「お散歩用首輪と鎖ですけど」



マサコ「・・・・ピキッ」








原作を飛び出して〈トロイメライ〉の世界にゲスト出演するセピアな熊どもは、
これからも登場する予定です。
クール・ベアーとワイルド・ベアーの再登場をお楽しみに!





次の出演が
いつ頃になるのかは
具体的には
決まっていませんけど。


(再登場は決定しています)