シーズン1の佳境として、シリーズ始まって以来最大のスケールで描かれてきた、
AのエンディニオンとBのエンディニオンの武力衝突「両帝会戦」。
第15回第8週からは、ついにアルフレッドたち佐志軍と
ニコラスたちアルバトロス・カンパニーの直接対決が始まります。
それは、かつて絆を育んだ仲間同士による、宿命の対決です。
力と技、そして、魂をも燃やしつくす悲闘の行方は、果たして!?
















〜「宿命の対決」、その見どころ〜
第15回第8週から始まる佐志軍とエトランジェの直接対決は、
これまでになく難しい戦いとなります。

〈トロイメライ〉では、これまでにも幾度となく戦いを描いてきましたが、
いずれも相対する敵を倒すことが最大の目的でした。
けれど、アルフレッドやニコラスが臨む「宿命の対決」は、
すなわち、かつての仲間との憎しみのぶつけ合いなのです。
これほど苦しく、悲しい戦いはありませんでした。

ギルガメシュから侵略を受けるBのエンディニオンと言う構図に於いては、
そこに参加するニコラスたちの立場は、「敵」と言うことになるでしょう。
ところが、彼らも彼らで深い苦悩を背負っている……。
最早、「敵」を倒せば万事解決と言う単純な戦いではなくなってしまったわけです。
ギルガメシュからも捨て駒のように扱われるニコラスたちは、
間違いなく哀しき「難民」です。

できることなら戦いたくない、助けたい。
それなのに戦いを避けることができない人間の業の深さ、仲間と仲間のすれ違い、
これが「宿命の対決」の最大の見どころです。

感情爆発ヒューマンドラマと題して物語を紡いできた〈トロイメライ〉、
その一つの頂点は、やはり心と心、魂と魂の大激突です。



製作総指揮/両帝会戦執筆担当 天河真嗣 




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