トラウムファイル No.4
エンパイア・オブ・ヒートヘイズ

User ゼラール・カザン
Pattern エネルゲイア
Form 火炎
Special 形状、熱量まで自由自在に炎をコントロール


Profile
発火能力(パイロキネシス)。ヴィトゲンシュタイン粒子と融合させた自分の血液を炎に変換し、
自由自在に操作することが出来る。血液そのものがフロギストン(燃素)と化すのである。
ゼラールが作り出す火炎は、一瞬にして五千度を超えると言う。
切り傷による出血、喀血問わずゼラールの身体から流れた血液の全てを燃焼させる事が可能で、
出血量が増える程に火炎も強化され、出力最大時には不死鳥の如き異様を見せつける。

首のチョーカーからぶら下げたナイフや鋭い歯を用いて自分の肉体を傷付け、
出血及び火炎を発生させるのだが、サディストでありマゾヒストでもあるゼラールは苦痛らしい苦痛を感じない。
出血量が増えてくると相手の首根っこへ噛り付き、まるで吸血鬼の様にその生き血をすする荒業を見せる。
ただし、相手の血液を瞬時に自分の物へ換えるような能力をゼラール自身は持ち合わせておらず、
戦意高揚のセレモニーに過ぎない。


Staff Comment(天河真嗣)
他のキャラクターの場合ですと、全体のバランスやバリエーションを考えて頭を悩ませることもあるのですが、
ゼラールの場合は、トラウムもすんなり決まりました。
彼の性格や作中の位置づけ等を踏まえると、もう火炎使いしかないな、と。
全てを焼き尽くす最強の攻撃力であると同時に、炎は再生や誕生をも担っていますし、
真っ暗闇を照らし、進むべき道まで示してくれます。
何より、文句なく格好いい!
トロイメライと言う作品で炎を使うキャラクターは、ゼラール以外には考えられませんでした。
選考するまでもなく閣下専用だよ、みたい(笑)。
ただ炎を浴びせるだけではなく、爆弾のように使うことも出来ますし、
翼を作って火の鳥のように飛ぶことだって不可能じゃない(!)。
ここまで万能なトラウムを他のキャラクターに実装したら、違和感があると思うのですけど、
ゼラールの場合は、それが全くない。もっともっと凄いコトをやらせてみたくなりますね。
また、流血を炎に変換すると言う設定は、ある種の背徳感やビジュアル表現も含めて
相当気に入ってます。如何にもゼラールらしいじゃないですか。
作中に登場する全トラウムの中で一番のお気に入りです。

アルフレッドとの対比も、少しだけ意識しています。
なにしろアルフレッドは主人公の癖にトラウムが結構な変わり種。
なので、ライバルとなるゼラールには、反対に一番ヒーローらしいトラウムを装備させよう、と。
ゼラールはダークヒーロー的なポジションを想定していたのですけど、
エンパイア・オブ・ヒートヘイズを閃いたあたりから、どんどん逆転してます(笑)。
ガス(=シュレディンガー)と火炎は、多分に記号的ではありますが、
親和性や法則性のようなものを見出すことも出来ますし。

名前の元ネタは、ソウルフラワーユニオンの「陽炎のくに、鉛のうた」から。
英題をもじり、「State」から「Empire」に変えてあります。




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