ゼラール・カザン Gerard Kazan

アルフレッドにとって最大のライバルであり盟友。士官学校在学中からアルフレッドの才能を見抜いていたゼラールは、彼を好敵手と見なし、ことあるごとに張り合っていた。名家の出身であることを鼻にかけた横柄な態度には反感を持っていたアルフレッドもゼラール本人の技量は認めていた。

前述の通り、代々優秀な軍人を排出する名門・カザン家の人間で、幼い頃から帝王学を身につけてきた為か極めて自己中心的であり、全人類は自分の足下にひざまずく運命にあるとまで大言する。
現状を通過点や踏み台としか見なしておらず、所属する組織すら更なる高みを目指して次々と乗り換えていく。アルフレッドと対立する勢力に身を置くことが多く、正面から激突する機会も少なくない。

ゼラールの向かうところには、必ず嵐が巻き起こる。
ある者は激しい敵意を燃やし、またある者は天才的な能力に惚れ込んでいく。振る舞いそのものは傲岸不遜で、格上の相手にすら敬意を払わないような男だが、内面には熱い魂を宿しており、友と認めた相手や自分に従う部下の為には命を懸けることも厭わない。生まれ持った才能を誇ることはあっても驕ることがなく、自らを高める為の努力を欠かさない勤勉さも持ち合わせている。
独自の政治哲学と信念、何人をも受け入れる度量を兼ね備え、有言実行で覇道を突き進むゼラールのカリスマ性に心酔する者は後を絶たず、「天上天下唯我独尊」の旗のもと、ゼラール軍団は名実共にエンディニオン最強へと成長していく。嵐を呼ぶ時代の寵児・ゼラールを、人は閣下と畏敬する。
※ゼラールは第6回から本格的に登場します。新しいヒーローの誕生にご期待ください!

使用トラウム:エンパイア・オブ・ヒートヘイズ(自身の血液を火炎に換える)
クラス:サン・オブ・サン


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製作総指揮:天河真嗣によるコメント
原案となったシナリオの段階では、最後まで登場こそするものの、二流に毛が生えた程度で、一流になりきれない小悪党として設定していたのですが…。今ではスタッフをも魅了する最高のカリスマとして成長してくれました。キャラクターが生みの親の手を離れて一人歩きするのはよくあるケースですが、ここまで大成したのはゼラールだけです。我が子ながら天晴れとしか言いようがありません。
僕らスタッフですら軽々しく呼び捨てにできなくて、ごく自然にゼラール閣下と敬称付きで呼ばせていただくようになりました。絶賛ひざまずいています(笑)。

ゼラールの本編登場によって、アルフレッドのキャラクターが初めて鮮明になり、<トロイメライ>と言う物語も本格的に動き出したと言う感慨がありますね。手前味噌のべた褒めですが、作者ですら無条件にリスペクトを抱いてしまうようなキャラクターを生み出せるチャンスはそう多くはありません。
まさしく“夢を超えた夢”。<トロイメライ>が誇る、生きる伝説の活躍をお楽しみに!

イメージキャストは、GACKTさんしか考えられませんでした。


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イラスト:ムツ