Dオリジナル作品は強い!
ホメオスタシスの結晶とも言うべきSFならではの“思索”の面白さへ
今様の新しい風を吹き込んだ工夫、清濁併せ持つキャラクターたちによる濃厚な人間ドラマ、
企画書に銘打った軍記の二文字に相応しい迫力の合戦シーン等々、
手前味噌ながら自信を持ってオススメできる見どころを挙げていくとキリがありませんが、
それらを包括して一言で本作の魅力を表すなら、ずばり完全オリジナルならではの飛躍!
<トロイメライ>と言う物語が無限の可能性を秘めているとも言い換えられます。
同じ長編でも二次創作は当然ながら原作の領域を超えることは出来ませんし、
仮に歴史ものであったとしてもそれは同じことが言えます。
ネームバリューと言う点では、既に知名度の確立された作品あるいは史実に基づいた作品のほうが
格段のアドヴァンテージを得られるでしょうが、インスピレーションを働かせようにも
大前提となるステージの上での展開を考えなければならない以上、
飛躍し得る範囲がどうしても限られてくる。
そこからの脱却は、並大抵の努力では達せられません。
ネームバリューはアドヴァンテージであると同時に発展性への足枷にもなります。
対して、世界観もストーリーも一から組み立てている完全オリジナル作品はどうでしょう。
プロットとして破綻さえしなければ、ストーリーや設定はどこまでも自由に発展させられます。
当たり前のことのようですが、意外とこれが重要なんですよ。
ネームバリューを得られない代わりにオリジナル作品は制約に縛られて創作の余地を
狭める心配が全く無いわけですから。
自由な発展を謳歌できるのは、まさにオリジナル作品だけに許された特権!
これを書いている段階では第28回分までの原稿を終えていますが、
自由に筆を進められる強みを最大限に生かして、これまでの常識を覆すようなストーリー展開を
実現出来ていると思います。
繰り返しますが、これは超人ヒーローの活躍を描く性質の作品ではありません。
決してヒーロー足り得ない凡庸なる人々の生き様を克明に描き出す、ある種のドキュメンタリー。
どうしようもなく愚かな群像が、それでもくそったれた現状に甘んじることなく
見果てぬ夢を精一杯に追い求め、傷付きながらも真摯に生きていく。
過ちを繰り返しながらも一歩ずつ志の実現に向かって歩みを進めていく―――
そこにあるのは、現実社会にも重なる無限の希望であると僕は信じて疑いません。
完全オリジナル作品のメリットを武器として極めて独自色の強い世界観を構築し得た、
<トロイメライ〜その声を忘れないから>。
志も、戦いも、恋も、友情も、人も、物も、勇気も、感動も―――ストーリーを
織り成していくありとあらゆる要素が限界を突破したエネルギーを発する本作に
どうぞご期待ください!
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