周囲を山の峰に囲まれたそのロッジから見渡す光景は、
どこか“草原の国”と絶景百選に数えられる【フォルセナ】の深い自然を彷彿とさせた。
しかし、それもロッジから“見渡す”に限定される遠い彼方の光景であり、
中心点となるロッジ周辺の地面は焼け果て、まばらな芽吹きが見られる程度である。


「………平素は厭味なほど底抜けに明るい貴方が神妙にしていると思えば、
 なるほど、そのような理由がありましたか………」


芽吹いたばかりの自然を見守るロッジの中では、
【キマイラホール】の決戦を最後に行方をくらましていたライザが、
アームチェアへ腰掛けて何かドレスのような物を裁縫していた。
壁には泥や煤で薄汚れた厚手のデニムのツナギがかけられている。
よく見ると、壁の至る箇所へ破壊された痕跡が刻まれ、
その上へ応急処置的に木の板が貼り付けられる恰好だ。


「…こんな時にケラケラやれるほど、ワタクシも無神経ではございませんヨ。
 こう見えても、ワタクシ、紳士を標榜しておりマスので」
「それは失礼をしましたね。『死』を自在に操る貴方の事。
 生命を語る口は軽やかと思い込んでおりました」
「『死』を司る身だからこそでゴザイマスよ。
 ヒトの『死』が持つ意味と重み、軽々しく口にできるもんじゃゴザイマセン」
「【キマイラホール】の決戦では、酷薄に死者へ鞭打ったと言うのに?」
「モンスターにヒトの生命と同じ重みはゴザイマセンからね。
 あれは所詮【ルーインドサピエンス】が創造した産物。
 破壊のみを指向する異族どもも遠からじ存在デス」
「生命は平等でない、と?」
「生命の等しさと重みは比例しませんヨ。
 ………だからと言うと御幣があるやもデスが、
 ワタクシもかつての同志の生命には、最大限の重みを感じるワケでして」
「………………………―――――――――」


穏やかな表情を浮かべるライザの横顔は、出窓越しの日の光に照らされ、
美しく、淡く、今にも消えてしまいそうなほど、儚い。
そんな彼女を来訪した死を喰らう男は、禍々しい己の名前と奇天烈な装いをも忘れて、
しばしその神々しい姿に見惚れてしまった。


「―――………仮初とは言え、よくぞここまで保ってくれたと思います」
「ライザさん………」
「全ての生命はみな等しく生き、そして終えるのが在るべきさだめ。
 【女神】の理を歪曲した身で、よくぞここまで保ってくれました」
「………………………」
「貴方には心よりお礼を申し上げます。
 私の無念を貴方が拾い上げてくれなければ、
 きっと今頃はこの地を彷徨う地縛霊と成り果てていた事でしょう。
 貴方のお陰で、私はもう一度、愛する人たちと過ごす事ができました」
「………お心残り、ゴザイマセンか?」
「まさか―――」


裁縫の手を止め、眩い光差す窓をカーテンで遮ったライザは、
目の前に道化師がいるにも関わらず、その場で身に着けていた衣服を脱ぎ始めた。
ギョッとして固まる道化師を置き去りに下着姿となったライザが手に取ったのは、
あの決戦の日以来、二度と身につける必要はあるまいと考えていた、
紫水晶の甲冑と二本一対の交叉槍(ツインランス)。


「―――無念を残さず逝ける人間など存在するでしょうか」


戦支度を整えた時、穏やかな、何物をも達観したかのような神々しい表情が初めて濁る。
瞬間的に憎悪の炎が燃え上がり、険しく吊り上った瞳へ殺気の混じる戦意が宿った。


「思い残した事は数多あります。
 ………ならば、限られた時間で何を為すか、いえ、この手で為せる物を最優先とすべき」
「………………………」
「思い残しには、私以外でも叶えられる幸福が幾つも入っています。
 私以外の誰か………、―――いえ、デュランさんなら叶えてくれるだろう、幸福が」
「ライザさん、あなた、もしや………」


テーブルの上には、繕いかけた若草色のドレス。
完成へ到達できなかったドレスを取り上げ、一瞬だけ愛しそうにかき抱く。
その一瞬だけ、遣る瀬無い悲しみと寂しさが溢れ出しそうになり、ライザは上を向いてなんとか堪えた。
こうしているだけ時間がもったいない。感傷に浸るよりも、今は歩き出さねばならないのだ。
決壊しそうになる感情を深呼吸ひとつで押し黙らせると、ドレスを再びテーブルの上へ戻し、
ライザは樫の重いドアへ手をかけた。


「幸福へ繋がる可能性を断とうとする悪鬼羅刹の誅戮こそ、
 アークウィンドの守護者たるライザ・ロンダンス最後の務め………ッ!!」
「………………………」
「いざ、【アルテナ】へ………ッ!!」


―――時に、サミット開催前日の出来事である。













『―――理の女王ヴァルダの呼びかけにより、臨時サミットの開催、決まる!!』


【アルテナ】女王、ヴァルダの招集に応じて各国首脳陣が【ケーリュイケオン】へ結集し終えるまで
ゆうに一週間もの時間がかかったのは、事態が事態だけに仕様の無い事かもしれない。
サミットの円卓へ名を連ねるのはいずれも一国を担うお歴々ばかり。
そう身のこなし軽く足を運べるものでもない。身辺警護の確保など、準備にも入念な時間が必要だ。
とはいえ【フォルセナ】の英雄王すら現地入りしていない段階で
いの一番を味わった“一般人”デュランたち一行にしてみれば、一週間という時間は無限と思えるほど長い。
【“旧”・草薙カッツバルゲルズ】のメンバー宛に【サミット】への招待状が届いたのは
【フォルセナ】襲撃直前の事だった。


「あーッ、もう!! まだ始まんないのかよ、【サミット】ってのはさぁッ!!
 女の化粧じゃないんだから、ちゃっちゃと始めて、とっとと終わらせりゃいいんだよ!!」
「連れてきたら連れてきたで、どうして貴方はそうゴネるのですか…。
 少しは節度というものを知りなさい」
「貴賓室だかなんだか知らないけどさぁ、
 日がな一日こんなトコ押し込められたら誰だって気が滅入っちゃうよ」
「幽閉されるのはお前の得意ジャンルじゃん。その道のプロらしいとこ、見せてくれよ」
「はいそうですねー(棒読み)」
「………ホンット、腹立つガキだな、お前は!!」
「子供相手にムキになんなよ、ヘタレ」
「くッあああぁぁぁ〜〜〜ッ!! お前なぁ、今からそんなにひねくれてたらなぁ、
 将来ロクな大人になれないからなぁ!!」
「心配されなくても、少なくともお前よりは上等な大人になれる確信はあるね」
「バーカ!! 大人の世界ってのはなぁ、お前が思ってるほど甘いもんじゃないんだよーだ!!
 天狗になってられんのも今のうちだぜ!! 予言してやる。
 数年内にお前は天狗の鼻をへし折られるだろーぜ!! へへん、ば〜か、ザマぁ見さらせ!!」
「………もうええ………、ホーク、傍目にも辛いわ、あんさん………」


しかも開催地である【ケーリュイケオン】へ一度足を踏み入れた人間は、
身辺の安全や議会の公平性を保つため、【サミット】の開催中は部外へ出る事を許されない。
出来る事といえば広く長大な【ケーリュイケオン】を散策する事ぐらい(とはいえ、これも衛兵に見つかると叱られる)。
比喩でも何でもなく本当に日がな一日部屋の中へ押し込められる日々が一週間も続けば、
エリオットが堪り兼ねて騒ぎ出すのもまるっきり不自然ではないのだ。


「ねえ、シャル、カーネルって何? こないだ習った、ハーネスと、何は違うの?」
「なにもくそも、はーねすとかーねるをくらべたのはせかいであんたしゃんがはじめてでちよ!
 ごかんがにてるだけじゃないでちか!!」
「ケヴィン君、カーネルと言うのはね、ソフトウェアの一種であって、
 直接カラクリの機構には関係ないものなんだよ」
「そうなの? でも、ルッカさん、『ゴンザレス』、組み立ててる時、言ってた。
 これからのカラクリ、デカいだけじゃダメ。もっとソフトにしていかないとって。
 ルッカさんの話と、ソフトウェアっての、きっと繋がってる。
 だから、ちゃんと、教えて欲しい」
「そ、それはなんとも発展的な発想だねぇ………」
「なにがはっそうてきでちか!! るっかなにがしがいってるそふととやらは
 まずまちがいなくがいけんやがたいのはなしでち!!
 そふとうぇあやえーあいはまるっきりかんけいないじゃないでちか!!
 …ヒース、しゃるはもうとーしろあいてにするのはつかれたでち。こりごりでち…」
「お願い、シャル、ヒース………」
「くっ…、すていぬのめでみるとはひきょうわざでちね…!!」


健康優良児のケヴィンにとってもジッとしているだけの状況は厳しかろう…と誰もが心配したが、
当の本人は折角の余暇を浪費するのはもったいないと言わんばかりに
カラクリの勉強へ打ち込んでいた。
代わりに辟易してしまったのはシャルロットだった。
【マナ】とカラクリの間は、技術に隔たりこそあれ、根本的な部分に大差は無いと気づいたケヴィンに
組み立てから構造から基本概論から、寝ても覚めても質問攻めに遭うものだからたまった物ではない。
事前に購入しておいた婦人向けの週刊誌へ目を通す事もできず、
この一週間ずっと教授に徹して蓄積されたストレスもそろそろ限界へ近づいているようだ。
それはヒースにしても同じ事が言え、顔でこそ笑っているものの、
質問から解放された瞬間の疲れきった表情と言ったら、傍目にも憐憫を誘うほどである。


「そういえば、シャルもヒースも、【マナ】の研究者なんだよね」
「おや? 急にどうしました?」
「あんたしゃんねぇ…、げっそりするくらいしつもんしといて、
 いまさらしゃるたちのれーぞんでーとるをひていするつもりでちか!?」
「そ、そうじゃなくて。【マナ】にしてもカラクリにしても、
 一番大事なのはエンジン…駆動部だって、教えてくれたでしょ?」
「………【いんびんじぶる】がやってくるまえのばんでちたね」
「うん、シャルに教えてもらってたから、オイラ、【インビンジブル】、墜とす事、できた」
「ケヴィン君の目覚しい戦功は伺っていますよ」
「その時、ふと、思ったんだ。【マナストーン】って、一種のエンジンだったんだよね」
「そんなの、ひとのはなからはなくそがでるのとおなじくらいのじょ〜しきじゃないでちか」
「もう少し上品な例えを使いなさい、ハニー」
「そうだよね、常識だよね。【マナストーン】って、【マナ】にとっては、
 ホントに当たり前のエンジンだって、シャルに聴いた」
「それが…どうしたってんでちか?」
「ん…、なんか、不思議って言うか、【マナストーン】って聴いたとき、
 どうしてシャルは、【マナ】のエンジンじゃなく、魔法の発動体と、間違えちゃったのかなって」
「「―――――――――ッ!!!!」」
「【エルヴンセイファート】で、ファヴォスさん、…だっけ?
 エルフの長さんに会うまで、【マナストーン】の正体、シャルが見抜けなかったのが、
 なんだろ、どうしても、引っかかっちゃったんだよ」


時として、子供の洞察力は伝説上に語られる最強の槍よりも鋭く、真実を穿つ事がある。
【マナ】の研究者にとって、動力である【マナストーン】は基本中の基本。
例えば生物が心臓を備えていなければ生きられないようなもので、
【マナ】と【マナストーン】の関係は切っても切れない一蓮托生にある。
そう、研究者を名乗るのなら、常識として備えておかなければならない知識のはずだ。
そして、シャルロットは一介の研究者としておくには惜しいだけの知識造詣を会得していた…というのに、
なぜ【マナストーン】と聴いた瞬間、エンジンの一種だと見抜けなかったのか?
世界を滅ぼしたほどの威力を誇るのなら、知名度とて数多あるエンジンより群を抜いているだろう。

………なのに、なぜ?






(油断していたわね…。ホークあたりならいつかと思っていたのに、
 まさかケヴィンが一番に疑問を抱くとは………)
(これもケヴィン君の努力の賜物と言うべきでしょうか。
 ………実に煩わしい方向へ成長しているようで)






【マナストーン】の存在を知ったのは【エルヴンセイファート】が初めて。
すいません、調子こいてさも昔から知ってるように話してました、と知ったかぶった虚勢として
開き直って誤魔化す事もできたのだが、警戒もしていなかった人物からの不意打ちという事もあり、
シャルロットとヒースは揃って狼狽を露呈してしまった。


「んお? なんや、どないしてん? えらい冷や汗どっぷりやで、ご夫婦?」


純真無垢に小首を傾げるだけのケヴィンならまだしも、
霊長類より明晰な頭脳を持つカールにこの疑問へ踏み込まれでもしたら、
早々に化けの皮が剥ぎ取られてしまうだろう。
そうなれば―――――――――


「みなさん、長らくお待たせしました、30分後に【サミット】が開場されます」


間一髪のところで貴賓室へ姿を見せたヴィクターの通達に救われたシャルロットとヒースは、
人知れずに顔を見合わせて安堵の溜息を漏らした。


「………行くか」


エリオットの暴動にも、ケヴィンの鋭い指摘にも興味を持たず、
ずっと瞑想をしていたデュランの無表情は、呼びかけに応じて立ち上がっても微塵も揺らがない。
修羅宿る氷の表情のまま、未だに緊張感無く騒ぎ続ける仲間を一瞥する事もなく、
独りだけ早々に【サミット】の円卓を目指して貴賓室を出て行ってしまった。


「………デュラン………」


「早く来ねぇと置いてくぜ」。
いつだってデュランはリーダーとして脱線しがちな仲間たちへ気を配り、
先頭に立って率いていてくれたのに。
大騒ぎを鎮めるために、そんな一言をかけて引き締めてくれると思っていたのに。
豹変を不安げに見つめるリースの願いも空しく、背中が見えなくなっても、
振り返ったデュランから鶴の一声がかけられる事は無かった。














お気づきの方も多い事と存じ上げるが、
てんやわんやの貴賓室にアンジェラの姿はどこにも認められなかった。
【サミット】、つまり【アルテナ】を挙げての大事だけに、
王女としてヴァルダの補佐へ奔走しているかと思えば、そうでもなく、
ブライアンが抜けた穴をカバーするのに右往左往するのはヴィクターだけだ。
では、アンジェラはどこへ消えてしまったのか?


「…緊張しているのかしら? 肩が震えているわよ」
「緊張? まさか! 武者震いってヤツよ」
「マニュアル通りの古典的な逃げ口上ね。
 腐れ縁の仲に隠し事が通じると思わないで欲しいわ」
「言われると思ったわ。………緊張するなって方が土台無理な話よ」


仲間たちが円卓へ足を運ぶ中、アンジェラも同じ会場を早足で目指していた。
一人ではない。【パンドーラ代表】とのネームタグを胸元へ付けたプリムと一緒だ。
そして、アンジェラの胸元には、【パンドーラ代表・補助参加人】と記されたネームタグ。
このネームタグは【サミット】への参加者、つまり首脳陣にのみ配布される物で、
これを身に着ける事で初めて円卓の議席への着座を許される。
一種のパスポートと考えて貰うと解かりやすいか。
“補助参加人”とは、会議の進行上で代表をフォローする補佐人を指し、
やはりネームタグが無ければ入り口で門前払いを食らってしまう。


「………改めて質問する必要も無いけれど、本当にいいのね?」
「ママとパパに許可も得てるわ」
「ご両親の許可云々でなく、貴女の立場の話をしているのよ。
 一国の、それも世界のモラルリーダーの王女が、
 他国の代表の補助参加人として【サミット】に立つなんて前代未聞。
 それこそ内部分裂だのと反【アルテナ】派の袋叩きに遭うわよ?」
「袋叩きに遭うようなマネしてるんだから、仕方無いじゃないの、【アルテナ】はさ。
 ………あたしはそういうマイナスな部分も全部ひっくるめて、
 きちんと自分の故郷を見つめたいのよ」


アンジェラが仲間と別行動を取る理由はここにあった。
臨時の【サミット】に際してヴァルダを補佐するどころかアンジェラは、
【パンドーラ】の代表として国王に代わって出席するプリムの補助参加人として、
【アルテナ】を向こうに回す立場で円卓に着座するつもりなのだ。
開会直前の最終の打ち合わせをプリムと詰めるため、仲間たちとは異なる部屋にいたというわけである。


「………変わったわね、アンジェラ」
「あたしはまだまだドンドン変わっていくわよ。
 なんたって、世界の未来を担う王女なんだからさ」
「言ってくれるわ。うん、その様子なら、もう何も心配する必要は無さそうね」
「ずっと天然じゃいられないからね。………さ、行きましょっ!」


次代の【アルテナ】を担う王女としては有るまじき行為で、
プリムが危惧する通り、【アルテナ】の一極支配を忌む反対派から総攻撃に曝されるだろう。
しかし、アンジェラに迷いは少しも無かった。
初めて乗り出す政治の表舞台に緊張こそ覚えても、成すべき事に寸分のブレも無い。






(見ていなさいよ、ブライアン…!
 あんたが力ずくで出来なかったコト、【アルテナ】をより良くしてくコト、
 あたしたちできっと成し遂げてみせるから…!)






臨時【サミット】の舞台となる【ケーリュイケオン】円卓の間へ足を踏み入れると、
すでに会場内には世界中の首脳陣が着座していた。
突如として【社会正義】の雄を襲った襲撃事件の衝撃も覚めず、皆、一様に緊張した面持ちだ。
【フォルセナ】代表である英雄王………父の背後にはリースたちが控え、
アンジェラとプリムを見つけるなり小さく手を振ってきた。


「デュランは、…そうか、【ローザリア】の補助参加人なんだっけ」
「一体何を考えているのやら…。
 いつの間に【ローザリア】と交誼を結んだのかしら?」
「ま、ね。あんたたちと別れてから、色々とあったのよ」


【フォルセナ】側の席に姿を見つけられなかったデュランは、
【ローザリア】側の補助参加人として、アルベルトの臨席へ着座している。
何か資料のような紙の束を用いて熱心に説明するアルベルトの話を聴いていないのか、
真っ直ぐに目の前を睨んだまま微動だにしない。無論、表情も凍てついたまま動く事は無い。


「―――っと、人様の事をとやかく触れている余裕は無さそうね。
 ………始まるわよ」


【サミット】の議長を担当するヴァルダが、
【ジェマの騎士】ランディと参謀のホセ、その秘書であるヴィクターを伴って会場の門を潜った。
いよいよ、始まる。
故郷を愛し、そして永い眠りに就いた友のための、
世界のモラルリーダーとして将来の【社会】を担う者としてのアンジェラの戦いが、
いよいよ、始まる。







←BACK     【本編TOPへ】     NEXT→