デュランとリースの出逢いは、今にして思えば色々な意味で宿命的だったのかもしれない。
今しがた“偶然を装った必然”と表したのもその為だったりする。


「…リース・アークウィンドと申します。
 この度はご多忙中にも関わらず私の為に護衛を引き受けていただき、
 誠にありがとうございます」
「あー…別に名前なんてどうだっていいんだよ。
 決まりきったアリガタイオコトバもいらねぇ。
 目的地とアガリの額だけ教えてくれりゃ、それなりの働きはしてやるからよ」
「――な…っ」


今でこそバカップルと化している二人の、お互いの第一印象は共に「最悪」。
荒っぽい男所帯の傭兵稼業で生計を立ててきたデュランには、折り目正しいリースの礼儀作法は鼻につき、
対するリースは無礼極まりないデュランの態度に「この人に頼ってもいいのか?」と不安になったとか。
リースへの印象を辛気臭いとも語ったデュランだけれど、彼女の表情へ暗い影を落としたのが
自分の父親であると気づいた時には、さすがに居た堪れなかった、とも話していたもを覚えている。

精霊戦士を輩出する秘境【ローラント】の出身であるリースは、
現在【社会正義】の守護者たる【フォルセナ】が誇る【黄金騎士団】の礎を築いた偉人であり、
デュランの父親でもある【英雄】、ロキ・ザファータキエによって故郷を奪われていた。

二人が出逢う10年前の事だ。
【サミット】の議長として【社会】のモラルリーダーを務めていた【アルテナ】の専横に
反発した【ローラント】の里長、ジョスター・アークウィンドが突如として【社会】に対して宣戦布告。
これによっていわゆる【ローラント征伐】が勃発した。
先代の【イシュタール】が統治した神代において【世界を滅ぼす種子】と危険視され、
【ローラント】の地に封印されてきた【禁咒(きんじゅ)】を解放するという前代未聞のクーデターは
討伐軍によって未然に野望を打ち砕かれ、事なきを得た。
この際、前衛で軍を指揮したロキ自身もジョスターと刺し違える形で落命し、
彼の命を引き換えにする形で【ローラント】は地図上からその名を焼亡したのだけど―――


『私は忘れない。忘れたりしない。
 【今日】という日に【昨日】までを奪われた悲しみも、
 今日という日から始まる【明日】への想いも全部――忘れない』


―――何を隠そう、ジョスターの娘にして『アークウィンド』の名を継ぐ者こそリースその人だった。
因果な話、としか思えない。
一族を滅ぼした者を父に持つ少年と、滅ぼされた戦災者の少女が不思議な運命に
引き合わされて出逢ったコト自体、因果な話じゃないか。
この10年の間にリースは故郷を奪われた傷痕から多少なりとも立ち直り、
戦災の先へ進んでいたにも関わらず、加害者を父に持つデュランの方が
その場に立ち止まったままというのもまた因果な話。

改めて振り返ると非常に因縁深い出逢いを果たした二人だったけど、
この時にはまだお互いを結ぶ宿縁に気付かず、当然ながら赤い糸のほつれさえ見出せず、
相反する性格・性質に心の中で頭を抱えていた。


「勘弁してくれ…」


ていうか、頭抱えたのはリースじゃなくて、一方的にデュランの方だったんだけどね。
理不尽な暴力によって故郷を奪われた者だからこそ、理不尽に苦しむ人を放っておけない―――と書けば
それなりに体裁が整うリースの気質は、往々としてトラブルを引き寄せ、デュランを悩ませた。
傭兵に護衛を依頼するという事は、例えば何者かに付け狙われているとか、
そうした危険な状況へ身を置いているという事に他ならない。

にも関わらずリースの暴れっぷりと言ったら、見聞きしてるこっちが恥ずかしくなるくらい短絡で、
何度デュランがどやしつけても聞き分けがないほどトラブル・メーカー全開だった。
寒村が亡霊に騒がされていると聞けば退治に突っ込み、
自警団に連行される障害犯に同情したかと思えば公務執行妨害も辞さずに大立ち回り。
挙句の果てに、偶然見かけた悪徳商法の取引にまで首を突っ込んで負傷した上、仲間まで危険にさらす始末。
ワタシが“最終兵器奇女”と名付けたくなるのも、
デュランが「勘弁してくれ…」と溜息つくのもわかるでしょ?

それでも放っておけずにリースを気にかけるデュランっていったら、
「結局心配なんじゃん。素直になれずに可愛い〜♪」で茶化せるタイプなのか、
「次々降りかかる未曾有のトラブルがたまらないエクスタシー!」の真性ドMか紙一重★
少なからずこの時から彼女を憎からず思っていたんだから、ワタシは後者だと推察してるよ。
ていうか、命懸けでトラブル振りまく二足歩行公害に胸キュン来るなんて、ドMとしか思えないし。


「…それにしても腕を磨くために武者修行なんて、今時武芸者でもしませんよ。
 昨今で有効なのは、いかに力学の理に適った適切なアクションを起こせるかです。
 今や武術は『戦術』であって、一種の学問じゃないですか」
「バカ言うな。
 あちこちの腕自慢と試合するからこそ、戦いの駆け引きが身に付くんじゃねぇか。
 頭で考えるよりも身体に染み込ませる。
 でないとイザって時に使い物にならねぇだろうが」
「効率が悪いですって、そんなのっ。
 身体を酷使する事が練兵の早道なんて、一昔前の考え方ですよっ。
 ウサギ飛びが身体を鍛えると誤解している体育教師と同じですっ。
 近代戦闘の基礎は、思考し、考察し、結果を冷静に見極めることっ。
 身体に負担のかからない最小限の動きで、最大限の効果を引き出す、これですよっ!」
「俺が言ってんのは、そういうんじゃねぇ!
 頭で考えるだけの情報も、まずはアシで稼いでこそっつってんだよッ!!
 いいか、経験から生まれない紙の上の知識ってのはな、頭でっかちの言い訳だッ!!」
「考え無しに飛び込むのは勇気ではなく、玉砕必死の無謀の類ですっ」
「ハッ! 戦いってのはな、ガッコの教室で起こってんじゃねえんだよッ!!」


とはいえ、まるっきり話が合わないわけでも無かったみたいだから、
ドM脱却の糸口はあるかもね。
両手持ちでなければ到底扱いきれないような巨剣【ツヴァイハンダー】を扱うデュランはもちろんの事、
魔法以外にも槍術を得意とするリースにも武術の心得がある。
生粋の剣士と精霊戦士という差異こそあれど、互いの胸に秘めた“戦士論”を語らう内に
少しずつ相手へ興味を持ち始めたのかもしれないね。

んー…、共通の趣味かぁ〜。好感度をアップするにはもってこいの武器だけど、
あんまりコレにこだわっちゃうと、むしろ意中の人に引かれちゃうから、
朴念仁のクセしてリースのハートをゲットしちゃったデュランを参考に考えてる人は程ほどにね。
自分の趣味ばっか押し付けて、他の事にはとんと興味ゼロなヒトと話してると
腹ぁ立ってくるのと原理は一緒だから、ここ、まじに注意しとこうね★


「………ま、アンタがどう考えてようが関係無ぇけどよ。
 戦士として生きるつもりでいるなら、一つだけ経験から出たアドバイスしといてやるよ」
「………『いざとなった時には人を殺める覚悟でいろ。
 でなければ戦士失格』………と言ったところでしょうか?」
「………人を殺める努力はするな。ギリギリの寸前まで相手を生かす戦いをしろ」
「………………………」
「人を斬るってのはそんな甘いもんじゃねぇ。斬った相手の呪いを浴びて、一生魘され続ける。
 だから、命を惜しめ。自分の命も、相手の命も」
「………………………」
「………もしも、万が一、相手を殺めちまったら、その時に初めて覚悟決めろ。
 相手の呪いを背負って生きてく覚悟を、な」
「………………………」
「それができなきゃ自分が取り殺される………………………覚えとけ」


じゃあ何でリースは、こんなドン引き間違いナシの血腥いネタを
神妙に聞き入ってたのかってコトになるけど、それこそ共通の趣味ならではってヤツ。
生死の狭間に近しい“戦士”だからこそ、自分の趣味を押し付けるかのようなデュランの一人語りにも共感が発生し、
単なる暴れ馬ではないんだな、との興味が生まれたってワケだね。
経験と実績に裏打ちされた言葉は、それだけ重厚なパワーがあるから、
聞き手の心にガツンとインパクトを打ち込めるんだよ。
ここ、男女ともども重要ね。薄っぺらい自分自慢しかできないヤツ(しかも饒舌に)には要注意!
少ない口数の中に人生の深みを滲ませられる人間こそ、最後に頼りになるんだよ。
―――以上、どこぞのヘタレより男女の機微に詳しいフェアリーの恋愛講座、閉会〜っ!

いや、まだ怒涛の総集編スペシャル(比喩)自体は終わんないケドね?













何者かに付け狙われて、あまつさえトラブルに首を突っ込みたがるリースに同道していたら、
時には激しい戦いも避けられないわけで。
【グレイテスト・バレー】と呼ばれる地続きの裂け目で起きた三局もの死闘には
やっぱり触れなくちゃならないかな。


「大火輪! 咲いて爆ぜろよッ!」
「―――くっ!?」
「さっさと観念しちゃえって。
 今日に限っては、前回見たく早々に退散するつもり無いんだからさ。
 ちょっと手荒なコトもやってのけちゃうかも?
 ほら、おれってば決める時は決めるタイプだもんよ!


謎のクライアントからの命令だかを受け、行く先々に出没してはリースたちに罠を仕掛けてきた
“チンカス”とその腐れ舎弟………もとい、ホークアイとビル&ベンのトリオと一行は、
小さな諍いが続いた末、【グレイテスト・バレー】でとうとう正面から激突する事になった。
僅かな隙へ付け入る搦め手で攻めてきたそれまで作戦と異なり、正面きっての戦いはかなりの力勝負。
小手先だけの小悪党と侮ったわけじゃないと思うけど、力と技巧を兼ね備えたトリオ相手に
屈強のデュランですら苦戦を強いられた。
特にニンジャシーフならではの敏捷性を駆使した三人の連携は凄まじく、
巨剣も、銀槍も、思うように相手へクリーンヒットさせられないまま次第にジリジリと追い詰められていく。


「俺の仕事は、ただシンプルに、アナタ様をお連れせよ…ってね。
 悪い気分じゃないでしょ? ハンサムに連れ去られるんだから、さ。
 一種の“乙女のロマン”ってヤツじゃん? なんなら“お姫様だっこ”もサービスしますよぉ?」


…などと口先も軽妙に言ってのけるホークアイの狙いはリースただ一人。
彼女を護衛するデュランが懸命に力闘するも、
狡猾な強攻策を前にとうとうツヴァイハンダーを盾に防戦へ回らざるを得なくなっていた。


「【獣王義由群(ビースト・フリーダム)】八番組長、
 ケヴィン・マクシミリアンとその相棒、カール、ここに、推参ッ!!
 【義】によって、デュラン師匠とその仲間に、助太刀いたすッ!!」


そこへ助っ人に駆けつけたのが【獣王義由群(ビースト・フリーダム)】で幹部クラスを務める獣人の少年、
ケヴィン・マクシミリアンだった。
ちょっとした因縁からある町でデュランと決闘を繰り広げたケヴィンだったのだけど、
どうも彼の人柄に惚れ込んでしまったようで、「師匠!」と慕うデュランのピンチに
颯爽と駆けつけたってワケ。
………なんかね、健気を通り越して、“腐女子”と呼ばれる一部支持層から結構な人気があるみたいだよ。


「グダグダ抜かしてる暇があるんなら、念仏でも唱えとかんかいッ!!」
「ちゃらちゃらするしかのうのないうんこったれは、とっととだまるでちっ!」
「問答無用よッ、さっさと爆発四散しちゃいなさいッ!」


また、ケヴィンの長年の相棒にして、きっつい訛りの人語を話す魔狼(犬っコロと呼ばれると激怒)、
カールも八面六臂の活躍を見せて形勢は大逆転。
彼ら小悪党トリオとのいざこざの中で知り合ったシャルロットや、
リースが起こした公務執行騒ぎの折、ウヤムヤの内に仲間入りしたアンジェラの協力もあって
ホークアイらの奇襲は辛くも退けられ、一行は【グレイテストバレー】越えに成功した。


「兄ィ、どうするんですかい?」
「オウさ…」
「なんとか…するさ…ッ」


いつだって勝者と敗者の対比は鮮やかで、撃退を果たしたデュランらは心強い仲間との結束に意気衝天し、
敗れた側のホークアイは苦悶の表情に沈むしかなかった。

斬った張ったと命懸けの死闘で激突した双方だったのだから、
まさかこの後すぐに互いの手を携えて背中を預け合う【仲間】になるなんて、誰ひとりとして想像していなかったハズ。
けれど、【女神】の後継者であるワタシにも見通せなかった運命のイタズラは
皆を大きな渦の中へと巻き込み、一つの潮流へと束ねていく。

今になって振り返ってみれば、敵味方に分かれた状況での出逢いって、もしかしたら理想的なのかも。
最初から味方だったなら多少の遠慮もあるもんだけど、敵として対立して、
手の内どころかダサい部分まで全部見せちゃったんだから、これはもうなんにも隠せないワケ。
でも、それって突き詰めていけば、互いの全部を知ってるっていう【信頼】にも繋がるんだよね。
(これはワタシたちにも同じコトが言えるんだけど)

―――うすらキショい出逢いがあったからこそ、揺るぎない結束力が生まれた―――なんて
ドり〜ま〜っぽく思っちゃうのは、ワタシの考えすぎかな?















そんなこんなで数々の紆余曲折(内訳で見るとリースが起こしたトラブルが大多数)を経た一行は
とうとう目的の地である聖都【ウェンデル】に到着した。
デュランが受けた依頼というのは、この【ウェンデル】までリースを護衛するというものだったんだよね。
つまり、ここへ到着してしまえば彼女と行動を共にする理由が無くなっちゃうわけだから、
せっかく新調したワンピースで慎ましやかに迫るリースの乙女心に気付かないのも無理ないか。






(…デリカシー満点のデュランが見たいわけではありませんけど…。
 こうも相手にされないのはいささか悲しいです…)






ど〜せアレでしょ、あのテこのテで依頼を終えた後もリースへ引っ付いてくスケベ心を
あーでもないこーでもないって足りない頭フル稼働して考えあぐねてたんでしょ。
思春期の中学生妄想ばりにサ★
そんなんだから、一言「似合うね」で好感度ジャンプ・アップっていうスーパーチャンスを見逃すんだよ。


「悩みなんて高尚なもんでなくてもええ、
 相談なんて議論めいたもんでなくたってええ。
 ハラん中で、なんやようわからんけどムカムカしてるモン、
 周りの衆に愚痴ってみるだけでも意外とスッキリするもんやで?」
「ケッ、口の回るバケモノなんて聴いた事が無ぇや。
 …別に俺は何も悩んでねぇし、腹ン中に溜め込んでるモンも無ぇよ。
 じきに今度の仕事もアガりだ。まとまったカネだって入る。
 これほど晴れやかな日に何を暗くなる必要があるってんだ…ッ」


妄想先行の末にシケたツラを晒すもんだから、ほら、犬っコロにまで慰められちゃって。
どうにもならないムシャクチャで不貞腐れた口ぶりを見てると、
同情の余地ナシに「あらら、粋がっちゃって♪」と思わず笑みがこぼれてきちゃうくらい。
ああ、この場合の笑みってのは、微笑ましいんじゃなくて、嘲笑ね、嘲笑★


「あんた、さっきから何を不貞腐れてるのかと思えば、
 リースと離れるのが寂しいわけね♪」
「はあッ?」
「ンもー、男ってどうしてこうも七面倒臭いのかしらねぇ♪
 仕事上の付き合いだから、報酬貰ったらサヨウナラ? かっわいいじゃないの〜♪
 自分からは仕事抜きで協力してやるって言い出せないもんだから、
 そうしてむっつり拗ねちゃってるわけなのねぇ♪」
「―――バッ! 誰が拗ねてんだよッ!
 こっちゃてめえの顔を見なくて済むから晴れがましい気分でいっぱいなのによッ!」
「はいはい、ボクちゃんは噛み付き方も可愛らしいでちゅねぇ〜♪」
「…殺すッ!!!!」


おまけに同年代のアンジェラにまでボロカス茶化されるこの男のヘタレっぷりっていったら、
ウチの“THEダメんず”ことランディ以上だよ、ある意味★
見え見えの強情っぱりを突っつかれて返す言葉が「殺す」じゃあねぇ〜………。
よっぽど余裕が無かったみたいだね。よっぽど切羽詰ってたみたいだねェ〜。
ま、それだけリースと離れたくなかったってコトで“THEダメんず二号”認定は勘弁してあげよう★


「“あんた”を護衛する【仕事】はここまで。
 “お前”と一緒に戦う【意志】はここから。
 …これからも一つよろしく頼むぜ、リース」


それに、どうもリースは気障な色仕掛けよりも不器用な労わりのがお好みみたいだしね。
やけっぱちで叫んだデュランの決意表明で本格的にグラッと来ちゃったのか、その後は色ボケまっしぐら!
抱きついてみたり、混浴で全裸(まっぱ)見せ合ったり、思わず「好きだ」と自爆しちゃったり―――
―――うわ、ブーストかかったらやりたい放題だっ! 公然わいせつ罪一歩手前だよ、こりゃ。


「ありがとうございます、ありがとうございますっ!
 デュランがいてくれれば、私、怖いもの無しですっ!」
「わかった、それはわかったから、とりあえず離れろッ!!」


なにはともあれ、首尾よくリースへの再接近を叶えたデュランくん、
甘い抱擁までオマケで付いてきて内心にやけっぱなしだったでしょう。
口では「離れろ」と迷惑ぶっても、無理に振りほどかないトコロなんか見るとよくわかるっ!
………ホント、どこまで行っても、何をやらせても、つまるところこの二人は
“バカップル”の一言なんだよねぇ〜★

もうね、この際ね、【アルテナ】もビックリな隔離政策でもって二人を移封しちゃうしかなくない?
ずっと天然プレイを撒き散らすこのバカップルを野放しにしたんじゃ、
全世界に砂吐き警報が発令されちゃうよ。ていうか悶死間違いナシ!
世界規模のバイオハザードが勃発する前に愛の隔離政策を発布すべきとのワタシの提唱、
【アルテナ】のお歴々には是非とも胸に留め置いといて欲しいね。


「なになに? アヤシいとはニラんでたけど、あの二人、そーゆー関係なわけ?
 ちきしょ〜、リースちゃん、けっこ好みだったから、まじ悔しいんだけどな〜」
「あ、兄ィ…、なんでしたら、その、…俺でも………」
「オウさッ!!!!」


―――あ、そういや、“チンカス”とその追っかけ二匹も
【ウェンデル】からチームに加わったんだっけ。
あいつらもあいつらで色々事情があったみたいだけど、
別にいいよね、なにがどうなってメンバー入りしたのかって説明なんて。
ていうか、あげなヘタレのごった煮どもに割いてやる労力なんかカケラも持ち合わせてないし。
詳しくは本編参照ッ!! ―――ってコトで一つ。






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