■あらすじ


■企画概要

■世界観の背景

■正式タイトル発表に寄せて


トロイメライ
〜その声を忘れないから〜
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■あらすじ
原因不明の環境汚染によって死滅への道を歩む世界『エンディニオン』。
自走機械の技術が存在しないにも関わらずアスファルトの道路が荒れた原野の上を走り、
神人(カミンチュ)と呼ばれる神霊の信仰が厚いにも関わらず、それを奉る寺社が残っていない。
何かがあって、それに対をなすモノが存在しないチグハグな世界―――『エンディニオン』。
現存する科学技術と釣り合わない水準の有害廃棄物が世界中の至る場所に打ち捨てられており、
その“世界に在らざるモノ”から凶悪な魔獣や環境破壊が発生していた。
廃棄物は、先文明の遺産なのか? それとも人為的な投棄なのか? 
―――答えを明示できる者はいない。

そんな厳しい自然環境がヒトを強く進化させたのか。
いつしかヒトは、“希(ねが)い”を具現化し得るチカラを得た。
何も無い空間から様々な物質を作り出せる異能力を、ヒトは『トラウム』…“夢”と名付けた。

………そして、物語の幕は開く。

戦う力ともなり得るトラウムを手に取った荒くれ者たちが群雄割拠し、
無法の限りを尽くす『エンディニオン』へ異世界より数多の難民が迷い込んできた。
原因不明の異常事態に『エンディニオン』各地で混乱が巻き起こり、
満足な解決策も見出せないまま難民は増加していく。
やがて惑星規模の危機にまでエスカレートした難民問題は、
受け入れる側と迷い込んだ側との間で武力衝突にまで発展。
両者の関係は考えられる最悪の事態へ陥ってしまう。

悲しき戦乱が鎮まる気配も無いまま、泥沼の様相を呈していく『エンディニオン』。
未曾有の混乱を極める大地に一人の青年軍師が台頭したとき、
戦いの時代は大きな転換を迎える。

終わりなき戦いの時代に大いなる波紋を落とす軍師の名を、
アルフレッド・S・ライアンと云った。





前作【フェイク・オア・フェイド】のスタッフへフレッシュな戦力を加えてお届けする
新タイトル<トロイメライ>は、稀代の青年軍師を中心に、
難民という世界規模の問題を含んだ激動の時代へ見果てぬ『夢』を追い求めた群像を描く
SFロマン軍記の決定版です。
謀略を練ること、絆を育むこと、未来に期して行動すること、そして、夢を往くこと………。
壮大なスケールで綴る<トロイメライ>の物語とは、
すなわち生きることを真に見つめる戦いの軌跡でもあるのです。



■これまでのあらすじ
〈シーズン1〉
異世界から訪れた難民たちの保護を大義に掲げ、
現住する人々を武力で征圧しようとするテロリスト集団「唯一世界宣誓ギルガメシュ」。
ギルガメシュに故郷を焼き討ちされ、親友まで殺されたアルフレッドは、
反ギルガメシュ連合軍の一員として争乱へ加わったが、
世界の覇権を賭した大合戦で思わぬ大敗を喫してしまう……。
敗戦の衝撃に打ちひしがれる連合軍を建て直し、今度こそギルガメシュを倒すべく、
アルフレッドは「史上最大の作戦」を全軍の武将たちに提案する。
それは、降伏したものと見せかけて力を蓄えつつ、徐々にギルガメシュの力を削ぎ落とし、
最大のチャンスを見極めて反撃に転じるという大胆不敵な奇策であった。
ギルガメシュを手玉に取るかのような奇策の行方とは、果たして……。



常識で考えれば取り返しのつかない大敗を喫した反ギルガメシュ連合軍。
その建て直しと反攻を担うことになったアルフレッドだが、
彼の行く手を阻んだのは、同郷出身の先輩冒険者・フェイが主導する難民弾圧運動であった。
フェイを放置しておけば、無駄な血が流れ続ける。
理不尽な犠牲を許しては、ギルガメシュを倒したところで完全な勝利とは言えない。
アルフレッドはギルガメシュと併せて難民弾圧運動への対処にも追われることになるのだが、
それは神経をすり減らすような戦いの日々であった……。