4.Dive Deep 「ところで、さっきはああもあっさりとサムの言うことを了承したんだ? 確かにこちら側が全員で押しかけよう、なんていったらサムは絶対に了承しなかっただろうけど。 卑怯だ何だとわめき立ててさ」 静寂の水深に入っていったニコラスは、先程のやり取りの真相をアルフレッドに尋ねてみた。 数的有利をこちらが持ったままでダイナソーが勝負を受けるとは思わなかったが、 ならば彼を納得させた上で、確かな勝機を見出していたのだろうかどうかが気になっていた。 「お前が言っていたように、あいつは周到なやつなんだろう? 例の一件ではそういった点があるようには見えなかったが、まあそれはヘタレやすいって事にしておこう」 「ああ、前者も後者もその通りさ。後半はさて置いて、あいつはああ見えて結構細かいところまで気が回るからな。 あら探しが得意とも言い換えられるかもしれないが、それはさておきだ。 そのおかげで仕事をする上で助かっている時もあるが―― となると、この場所を既に下調べしている可能性もある、か」 ニコラスの質問に対して疑問形で返してきたアルフレッド。 逆に返されてきた質問にニコラスは答えたのだが、そこまで言ってみて彼の頭に考えが浮かぶ。 自分で言った通り、ダイナソーは用意周到な人物だ。 この場所を予め調べ、なおかつそこで早い者勝ちの勝負をするとなったら、彼がやろうとしている事は一つしかない。 自分たちの進行を妨害するために、幾つもの罠を仕掛けていることであろう。 「――つまり、こういう事か? 大人数で行くとなると、 サムが仕掛けているであろうトラップにかかりやすくなる。そういった危険性を回避するために、と」 ニコラスが自ら答えを導き出すと、アルフレッドはそれに反応して、その通りだと簡潔に言って小さくうなずいた。 「確かに、あいつの考えそうなことだ」 そうニコラスが言ったそばから、二人はダイナソーが仕掛けた数多くの罠を目にした。 一瞥しただけで認識できそうな物だけでも、コードに触れると何かが射出されてきそうな物や、 踏むと爆発するであろう物、さらには撹乱のためのダミー等々、予め設置されていたとしてもありえないほどの数だった。 「ここまで設置してあるとは、まるで偏執狂の域だ。運送をやらせておくには惜しいくらいだ」 「そうだな、次に合う時には転職を勧めてやろう」 とアルフレッドもニコラスも、常軌を逸した光景に思わず笑わずにはいられなかった。 次の瞬間、 「なんということでしょう! 来るものを阻むことなく、厳かな、荘厳なる雰囲気をたずさえていたはずの遺跡が、 匠の手によって悪意に満ち満ちた空間に。これで貴方の不快感は独り占め! さぁさぁ、どうする? この急造コンビはこの大量かつ陰湿、陰険たる巧美(たくみ)な技を見事突破し、 勝利という二文字を己の手にする事が出来るのか? ではでは一旦コマーシャル・メッセージ!」 自分たちとダイナソー、ディアナのコンビ以外には、この場所には誰もいないと思っていたニコラスにとって、 この場にそぐわない奇妙なノリの言葉が背後から突如発せれられたことは、彼を驚かすのに十二分な効果を発揮せしめた。 振り返ったその場にいたのは、村の外にいたはずのトリーシャである。 「いつの間に? というか一体どうやって? と言うより何しに来た?」 マコシカの入り口は厳重に閉められており、 通されていた自分たち二人以外には部外者が通されている気配は無かった。 自分たちのように飛び越えてきたというのならここに至るのも分かるが、 ならばどうやって壁を乗り越えてきたのだろうか。 仮に通過を許可されていたとしても、されなくても、とにかく通り抜ける事が出来たとしても、 二人がいる位置まで至るまで彼らに気付かれないでいられたということは一体。 アルフレッドもたいがいに驚いたがニコラスのそれはさらに大きく、彼が抱いた疑問は多重の質問となって彼女に向かった。 「そういう細かいことはプレイヤーは気にしないもの。 こんな面白い企画を目の前にして、ただただ指を咥えて見ているだなんてそんな事、無理ったら無理だもんね。 珍プレイ好プレイ大賞をしっかりと記録するつもりだからそのつもりで。はい、カメラを意識しないで先に進んで」 ほとんど回答になっていないトリーシャの回答を聞き、ニコラスは呆れ果てながら地上に戻るように彼女に示唆した。 この先、どんな妨害工作があるか分からない以上、トリーシャを伴うのは危険行為であったろうし、 それより何よりも彼女の実況が煩わしかった。 繊細な動作を要求されるトラップの解除作業が、トリーシャの実況という名の雑音で集中できないでいて、 うっかりミスして大爆発、だなんて事態になったら目も当てられない。 しかし、そんなニコラスの思いとは裏腹に、トリーシャは頑としてニコラスの言うことを聞かない。 ここまでやってきてネタをお預けされるなんて事は性格上できるはずも無い。 帰れ、帰らない、で少しばかり押し問答が続けられたが、 時間が惜しいアルフレッドは彼女に後から付いてきて邪魔をしないという条件であれば取材を許可した。 ニコラスも仕方なしにこの案に従い、二人とおまけの一名はさらに遺跡の中を突き進んでいった。 ダイナソーが仕掛けた罠を解除しながら進んでいく二人であったが、 この静寂の水深という場所は、右かと思えばまた左、と思っていた以上に道が複雑に入り組んでおり、 さらには少し道を間違えればまた同じ所に戻ってしまうのもそう少なくない回数だという 極めて進行に困難な地形を作っていたのであった。 さすがに遺跡内部の見取り図までは、調べていた資料にも書いてあるはずもない。 いささか見通しが甘かったかと、目論見が多少外れたアルフレッドにもいささかの戸惑いが感じられていた。 予想外の大幅なタイムロスである。 その間にもダイナソーは刻一刻と目的のペジュタの宝珠に近付いているのだろうかと思うと、 ニコラスの焦りはアルフレッド以上に高まっていったのであろう。 しかし、それ以上に二人を戸惑わせる事態が発生する。 「確かに同じ場所のはずなんだが…… 妙だな」 「ああ、目印は付けているから間違いは無いだろうが、しかし……」 数々の罠を解除しながら進んでいったのであるが、一旦解除したはずの罠が、 二人が道に迷って同じ場所に戻ってくると、設置し直されていたのである。 幾度も幾度も、アルフレッドとニコラスの進行は妨害の憂き目に遭ってしまった。 そのおかげで、ただでさえ鈍りがちな進行スピードが、さらに遅くなってしまう。 「不可解だな。一度や二度なら解除のし忘れで片付いただろうが、そんな事も無いか。 戻るたびにトラップが再設置されている。あのトサカ頭はそこまでトラップの能力に長けているのか?」 うんざりするような数多くの罠を、再度解除しながらアルフレッドは尋ねた。 見たことも聞いたことも無いが、一度バラした罠であっても、高度な技術力を以ってすれば、 時間の経過とか何かしらの条件のもとで自動的に修復するようなものもあるのかもしれない。 自分の父親であるカッツェくらいに技術があればそれも不可能なことではないのかもしれない。 だからといってそんな技術力を持った人物がそうそういるべくも無い。 ましてや得意といったってダイナソーも素人のはずだ。 出来るのものならそれこそ職業選択を誤ったというほかにはない。 仮に彼ができるだなんてそんな事態があったら我が家の商売上がったりだ―― 最後の一文はさて置くとして、アルフレッドはそのように考えをめぐらせていた。 「いくらなんでもそれは無いはずだ。あいつにそんな技術があるならば、 自慢げに自分の腕前を披露していたはず。だが、そんな事は一度も無かったから、後は推して量るべき、じゃないか?」 ニコラスから聞き、自分の中でのダイナソーの性格を記憶も頼りにして鑑み、 確かにダイナソーが作った特別製の罠ではないだろうとアルフレッドは納得した。 というよりは言い聞かせたという方が妥当だろうか。 結局アルフレッドは湧き上がってくる疑問を払拭する答えが出てこなかったのだから。 (あいつの作業でないのは確かだろうが、とするならばこのトラップの数々は一体……) このように思索する中で、アルフレッドにふとちょっとした考えが浮かんだ。 「なあ、一体何を始めようというんだ?」 ニコラスがそういぶかしんだのも仕方の無いことかもしれない。 先程まで難しい顔をしていたアルフレッドが、突然地面に耳を押し当てたのだから。 場所が場所なら笑いが取れそうな格好で、やけくそにでもなったのかと思える姿勢であったが、 まさかあのアルフレッドがそんな事をするわけが無いだろう、とニコラスはすぐさまに否定した。 だがしかしこの体勢が何なのかはさっぱりだった。 「なあ、アル――」 「悪いが黙っていてくれないか。聞き取れない」 ニコラスの言葉を制し、アルフレッドはそのままの姿勢のままでしばし動きを止めた。 少しばかりの時間の後、彼の表情がにわかに変化した。 かすかにではあるが、何者かの気配や足音を察知することが出来たのである。 納得したように一回だけ小さく首を動かすと、未だに怪訝な顔をしているニコラスに説明した。 「俺たちとあいつらの他にも、この場所に『第三者』が存在しているようだ。 となると考えられることはただ一つ、 その『第三者』がオレたちの解除したトラップを再び設置しているということはおそらく間違いない」 「第三者? このやかましいカメラマンじゃなくってか?」 「あいつはいい。いない者として扱っておけ」 「じゃあそうする。話を本題に戻すが、その第三者がオレたちの足止めをしているということか。 しかしそれがわかったところでどうするんだ? そいつの動きを止めなければ何の解決にもならないが……」 ニコラスの考えることはもっともであるが、それに関してアルフレッドに策が無いわけではない。 「そいつが動きを見せないというのであれば、逆に見せるようにおびき出せば良いことだ」 と言うが早いか、アルフレッドは地面に耳をつけていた体勢のまま、顔を伏せた。 どういうつもりであろうか、とニコラスが伏せたままでいるアルフレッドを見つめていると、 動きの無い彼に顔を向けてアルフレッドが語った。 「このまま地面に伏せったままで、こっちが罠にかかって死んだように見せかければ、 第三者は必ずやオレたちの生死を確認することだろう。その時に捕まえてしまえば良い」 「しかし、そんなことをしても本当にその第三者が現れるかどうかは分からないだろう? そうやって時間を費やしているうちにサムのやつが目的地に着いたとしたら取り返しのつかないことになる。 あまりいい作戦だとは思えない。先を急いだ方がいいんじゃないのか?」 だが、ニコラスにとっては、その考えには素直に賛成できない。 このまま待っていても現れるかどうかが分からないのだから。 ともかく、ここで立ち止まって時間を費やしていられないと主張するニコラスに対してアルフレッドは、 「そう先を急ごうとする気持ちは分かるが、しかしこのまま闇雲に進んだとしても、 どうせまた行く先々で罠に足止めされるのは間違いないだろう。となれば結局はタイムロスが重なるだけだ」 とニコラスの疑問に答えながら反論した。 「それは確かにだが、納得いかないと言うか不安と言うべきか……」 「今まで歩いた感じだとそれほど入り組んでいるわけでもないはず。 第三者も解除された罠を探し回っていると考えるのが妥当だろう。 同じ場所に戻るのにさほどおおよそ五分程度と時間はかからなかったのだから、 ここで待機していればきっと第三者と遭遇できるはずだ」 「そうかもしれないな。何となく分かった。一つ賭けに乗ってみるとしようか」 このまま最深部を目指して進んだとてすんなりと事が運ぶとは言い切れないから、 アルフレッドに説得される形でニコラスは半信半疑ながらアルフレッドの作戦に乗ることにしたのである。 アルフレッドとニコラスが体を横たえ、それから数十分が経過したであろうか、 「あ、二人が倒れてるけど、もしかして死んじゃった……? どうしよう……」 という声と共に、二人が行方を求めていた第三者がその姿を現した。 一歩一歩、ゆっくりと二人の「死体」へと足を進めて来る人物を二人は薄目で探っていた。 こうして、その第三者が二人の死亡を確認するために顔を覗き込んだその瞬間、 今の今までピクリとも動かなかった「死体」であるはずのニコラスがやにわにおきて立ち上がり、 その者を組み伏せようと向かった。 もちろん、動かないものと思い込んでいたニコラスが不意に動き出したことは、 そのものの肝胆を震え上がらせるには充分なものであり、彼は後ずさって身をかわすのが精一杯であった。 そこを見計らっていたかのように、足技を得意とするアルフレッドが、 今までと同じように地面に伏せたような体勢のまま、氷面を滑るような動きの足払いを見舞うと、 二重に不意を付かれたその者は抗う術は無く、足をはねられると一回転するかのような勢いで、地面に倒れこんだ。 その機を逃さずにニコラスが圧し掛かり、後にすぐさま起き上がったアルフレッドもそれに続いた。 相手の抵抗を封じようとニコラスが拳を上げて―― そして振り下ろすことなく止めた。 「トキハ?」 ニコラスが呆気にとられたような表情で、自分の下にいる男の顔をもう一度見た。 暗がりの中では確認しづらかったものの、黒い髪の毛に黒い瞳。 十人並みといえないくらいに端整な顔立ちながらもどことなく地味な印象を与える顔の持ち主は、 確かにニコラスやダイナソーと同じアルバトロスカンパニーのメンバーであるトキハ・ウキザネその人であった。 「トキハ…… お前、一体何だって――」 どうしてこんな所にいるんだ、とでも続けたかったであろう。 最後に彼がトキハの姿を見たのは確かにフィガス・テグナーにある会社にいた時のはずだった。 それがどうしてトキハが知るはずも無いマコシカなどにいるのだろうか。自分たちと同じように道に迷ったとでもいうのか。 そうならばこれで四人目になる。こんな偶然があるものだろうか。 大河の流れのように次から次に押し寄せる疑問は、ニコラスからまともな質問をする判断力を奪っていった。 頭の中が混乱して言いたい事も上手く言い出せないで断片的になるそんなニコラスの言葉を遮って、 「詳しいことはきちんと話しますから、だから…… どいてくれません?」 とのトキハの言葉をかけられたことで、ようやく我に返ったニコラスは馬乗りになっていたトキハから体を外した。 「――つまり、お前も帰り道が分からなくなっていた、という事か?」 「その通りですよ。それで、たまたまこの近くの村にいたサムと合流することができたんです。 それにしても特定失踪者になったはずのラスやサムの行方を心配していたら、 自分やディアナさんまで同じ目に遭う羽目になるなんて、まさか思ってもみませんでしたよ」 「特定失踪者? 何だそれは? オレたちは特殊な行方不明として扱われているというわけなのか?」 「どうやらそうらしいんですけど。でも詳しい話を聞く前にこうなっちゃったから、どういうわけなのかは分からないです」 (何がどうなっているんだ? この世界は知らないうちにどうにかなってしまったとでも?) この特定失踪者という言葉から生み出された疑問はニコラスの思考回路をさらに乱してしまった。 何がなんだか分からないといった具合に首をかしげたままその体勢で固まってしまったニコラス。 隣で彼らの会話を聞いていたアルフレッドもさっぱり要領がつかめずに不思議そうな顔をしていた。 分からないことは先送りにするとして、ここに至るまでのトキハの言葉にウソはないとするならば、 アルフレッドらに置いていかれたダイナソーが一足早くマコシカへ向かう途中、 たまたま同じように迷子になっていたトキハと遭遇したわけになる。 そこでダイナソーお得意の口八丁であること無いことを吹き込まれたトキハは多いに憤り、 対ニコラスのために静寂の水深で罠係として待機していた、ということであった。 (あの野郎、全然反省していないな。もっときついお仕置きが必要だったか) このような真っ当とは言えない方法で、自分の復讐を果たそうとするダイナソーのやり口に、 ニコラスは大いに憤慨したものであるが、よく考えなくても今はダイナソーにむけて怨嗟の言葉を投げかけるような、 そんな事をしている場合ではないし勿論そんな時間もない。 とりあえずはトキハに状況を理解してもらおうと アルフレッドと出会ってから今までの事をかいつまんで話すだけにとどめておいた。 アルバトロスカンパニーでも随一の理知的なトキハのこと、 ニコラスが伝えた数少ない言葉からでも大体のことは彼は理解したようだった。 「じゃあつまり、そこのアルフレッドさんはサムの言うような残酷無残な悪人でもなくて、 ニコラスもそれに乗っかって暗黒面へと引きずり込まれた、というのは真っ赤なウソだった、ということですか?」 「その通り。ちょっとサムのやつのヘタレっぷりに皆、嫌気がさしてな。 少しばかりお仕置きのつもりだったんだが…… まさかあそこまで逆恨みされて挙句の果てにこんな事になるとは思わなかった。 ともかく、ここにいるアルフレッドという男はサムの言うような極悪非道のクズ野郎ではないってことだ。 まあ、愛想が悪いが、そこは気にするな。付き合っていればじきに慣れるし、そういう性格なんだと理解できるだろう」 (うーむ…… 誤解を解いてくれるのはありがたいが、最後の一言は余計だろうが、一般常識として考えて…… 確かにオレは愛想が無いのは間違ってはいない。オレだってそれは重々承知している。 だが、それは対人関係に支障をきたさない範囲であれば別段気にすることでもないだろう。 いやまてよ、将来弁護士になった時にはこの愛想の無さは裁く方の心象を悪くしかねないか……) あれこれアルフレッドは思ったが、今はそんな事を口に出してニコラスとどうでもいい争いを起こしているわけにもいかない。 それよりもこうして軽いジョークを言ってくれるくらいの関係だと自分を思ってくれているのなら、 あの時のようなぎこちなさをかもし出す雰囲気だった頃を思い出すと、それと比べれば嬉しい進歩だった。 そのようについつい考え込みがちになってしまいそうになったが、寸でのところでそれは止めた。 アルフレッドには突っ込みを入れるよりも気になることがあるのだ。 ニコラスもずっと考えているだろうが、 先程から頭の中を通っては消えてゆく疑問がどうにも心に引っ掛かって仕方なかった。 何故、同じアルバトロスカンパニーのメンバーがこうも揃って道に迷ってしまったのか。 神隠しなどという曖昧なものではなくて、もっと他の恐ろしい何物かの片鱗を垣間見た気がしたが、 これも今はそんな事を気にしている場合ではないのかもしれない。 「サムに騙されていたとはいえ、色々とごめんなさい。 お詫びといってはなんだけど、道程をナビゲートするから早くサムに追いつきましょう」 「そうだな。今は行方不明だの失踪だのとどうこう言っている場合じゃない」 「やることをやってから悩むべき、か」 とダイナソーに対して怒りを覚えるトキハがまず駆け出し、ニコラスもそれに続いた。 先の疑問は後々答えを出すとして、アルフレッドも二人の後を追いかけていった。 ←BACK NEXT→ 本編トップへ戻る |